麻薬撲滅の名目で進むメキシコの軍事化
メキシコ大統領選挙の不正とサパティスタの蜂起
小沢判決に通ずる構造とは……?
ずばりと物事の本質に迫るニュース番組として高評価を得る、
アメリカの独立系報道番組
『デモクラシー・ナウ!』。
ニコ生では、この革新的なニュース番組をトークと共にお送りしていきます。
今回のテーマは、
「メキシコの麻薬戦争と盗まれた大統領選挙」。
NAFTA(北米自由貿易協定)発効から18年。
当初約束された経済繁栄とは裏腹に、
メキシコは米国に安い労働力を供給する移民工場と化してしまいました。
それに追い討ちをかけるのが、
米国の麻薬撲滅政策を反映したメキシコ社会の軍事化です。
2005年の改定で安全保障協定へと拡大したNAFTA。
これによりメキシコとカナダは、
米国の安全保障政策に深く引きずり込まれることに……。
ブッシュ政権が2008年6月に打ち出した
麻薬撲滅政策「プラン・メキシコ」は、
社会経済対策をおろそかにしてメキシコに対する軍事援助のみを拡大するもの。
なんと、初年度予算4億ドルの大半が、
米政府と契約する傭兵会社とメキシコ軍の手にわたります。
このような事態を引き起こした原因は、
カルデロンが当選した2006年の大統領選挙にあると言われています。
拡大NAFTA反対を唱えていた有力対立候補ロペスオブラドール が、
政治的意図にもとづく強引で不透明な捜査によって大きな妨害を受け、
最終的には投票集計の不正によって敗北しました。
この一連の出来事をつぶさに見てきた、ラテン歌手で、
「健全な法治国家のために声をあげる市民の会」代表の
八木啓代さんは、
いま日本で進行中の政治裁判、小沢一郎議員の陸山会裁判に、
強いデジャブを感じたと言います。
そこで今回は、
メキシコの麻薬戦争と大統領選挙に関する映像をお送りした後、
中南米を放浪し音楽や文化や人々の生き方をめいっぱい吸収しながら、
メキシコと日本の両方で活躍中の
八木啓代さんをゲストにお招きし、
現在の活動とのつながりや、日本の司法の問題点についてお話を伺います。
NAFTAの社会的影響とはなんだったのか?
麻薬撲滅の名の下に進むメキシコ社会の軍事化?
小沢裁判とソックリの構造とは……?
番組では、ユーザーの皆さんのご意見・ご質問をご紹介いたします。
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どうぞお見逃しなく!
【スタジオ出演】
八木啓代(音楽家、作家、「健全な法治国家のために声をあげる市民の会」代表)
中野 真紀子(デモクラシー・ナウ!ジャパン代表)
【今回の特集映像】
◯メキシコ大統領選挙の不正とサパティスタの蜂起
◯「プラン・メキシコ」麻薬撲滅 に名を借りたNAFTAの軍事化
※ 特集映像は、米国Democracy Now!で現地放送用に編集されたものです。
※ この放送のタイムシフト視聴期限は 2012年4月28日となっています。ご注意下さい。【プロフィール】◇スタジオ
八木啓代(やぎ・のぶよ)
ラテンアメリカと日本を拠点に活動する音楽家、作家。メキシコシティとキューバ・ハバナを拠点に、作曲やソロ・ヴォーカリストとしての世界各地で公演。メキシコ・中米各地を放浪し、『地球の歩き方』にレポートを寄稿。その後も作家、エッセイストとしても活躍し、『禁じられた歌』(昭文社)『ラテン女のタフで優雅な生き方』(大和出版)など多数の著作がある。「健全な法治国家のために声をあげる市民の会」代表。
◇映像
エイミー・グッドマン(ジャーナリスト、デモクラシー・ナウ!司会&総責任者)
エレナ・ポニアトスカ(Elena Poniatowska)
メキシコの有力紙「ラホルナーダ」の共同創始者で、メキシコ最初のフェミニスト雑誌『ふぇむ』の創始者。メキシコで女性としてはじめてメキシコ・ナショナル・ジャーナリズム賞を受賞した。作家としての評価も高く、1971年発表の代表作『トラテロルコの夜』は、1968年にメキシコ市で起きた警察による学生活動家の大量虐殺事件を扱った証言集。現在はロペスオブラドール起訴に反対して声を上げた市民の団体の3人の代表の一人。
パコ・イグナシオ・タイボ(Paco Ignacio Taibo)
メキシコの人気作家。著書は50冊を超え、特に探偵小説で名高い。最近サパティスタのマルコス副司令官と共著で小説を出版した。
マルコス副司令官(Subcomandate Marcos)
"Our Word Is Our Weapon" (Seven Stories)の一部を本人が英語で朗読したCDより。
アビ・ルイス(Avi Lewis)
アルジャジーラ英語版のレギュラー番組「インサイドUSA」 Inside USA, のホスト。映画作家としてアルゼンチンの労働者による工場奪還運動を扱った『テイク』The Take をナオミ・クラインと共同制作した。
ローラ・カールセン(Laura Carlsen)
メキシコシティにある国際政策センター米州政策プログラムの責任者。米国とメキシコの関係について多数の著書があり、ブログも運営している。
ジョン・ギブラー(John Gibler)
メキシコ在住の独立ジャーナリスト、グローバルイクスチェンジの人権問題担当フェロー。近刊書はMexico Unconquered: Chronicles of Power and Revolt.
■過去の放送[10月: ウィキリークス特集]
「<完全版初公開>アサンジ×ジジェク対談」(10月6日放送)「アイスランドは情報天国をめざす」(10月27日放送)[11月: ショックドクトリン特集]
ナオミ・クラインの「ショックドクトリン」(11月8日放送)ウォール街を占拠せよ!反グローバリズムの旗手ナオミ・クライン(11月27日放送)[12月: アノニマス特集]
アノニマスの正体~源流は日本のネット文化にアリ?!~(12月15日放送)ハクティヴィズムと情報統制(12月20日放送)[1月: ペンタゴン・ペーパーズ特集]
ペンタゴン・ペーパーズ~国家最高機密文書を公開した3人の男たち~(1月27日放送)[2月: 原子力ルネサンス特集]
世界に広がる『原子力ルネサンス』という壮大なペテン(2月24日放送)■URL『デモクラシー・ナウ!』HP:
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