東京電力が、映像に映りこんだ社員のプライバシーの問題等を理由に、
1年以上に及び公開を拒否していた、
福島第1原発の事故直後に録画していた社内のテレビ会議システムの録画映像──。
2012年8月6日に約1時間30分の映像(
lv102784801)、
2012年10月5日に約5時間48分の映像(
lv110296525)、
2012年11月30日に約1時間51分の映像(
lv117244333)が一般公開されましたが、
記者による追及・依頼で今回新たに追加公開された
約12時間47分 の映像を
視聴者の皆様と一緒に確認すべく、ニコニコ生放送でお届けいたします。
今回公開された映像には、2011年3月13日から4月11日までの中から抜粋された
3号機の使用済み核燃料プールへの放水作業および政府が優先したヘリによる散水、
汚染水の海洋放出における対応、吉田昌郎所長(当時)が急遽東京に戻ることになり
作業員に疲れを訴え涙を見せるなど過酷を極める現場の様子を伝えた場面などが含まれています。
「事故原因・収束対応の解明につながる可能性の高い一級資料」
である映像を是非ご覧ください。
なお残りの、2011年3月11日から4月11日までの約800時間の映像は
一般公開されず、報道関係者のみの閲覧に限定されている状態です。
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このテレビ会議の公開方法を巡っては、枝野経済産業大臣(当時)が東京電力に対し
行政指導を行ったほか、株主代表訴訟の原告代理人は、報道陣向けへの映像公開が
視聴制限の多い「
名ばかり公開」だとして、是正を求める要請書を出しました。
さらに、日本新聞協会が東京電力に対し、録画映像を全面的に公開するよう申し入れを
行うなど、「国民の知る権利」を脅かす大きな問題に発展しています。
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