「人間」とは何だろう――?
AI(人工知能)をめぐる議論が喧しい。
自分の動きを自分の意思でコントロールすることや、
コミュニケーションといった領域は、
生物特有のものだと信じられていた面が少なからずあると思います。
ところが、テクノロジーの発展によって、
自律的に動く高性能ロボットや対話型AIシステムなどといったかたちで、
AIロボットが、この領域に侵入してきました。
かつて「人間が操作する」ことを前提としたロボットが、
自律的に動き、言語を用いて対話をする。
AIロボットが「人間的」な振る舞いを着々と獲得しつつあるのです。
しかも、本物と見紛うほどに精巧な動くアンドロイドも登場しています。
これから更に技術が発展し、人間のような見た目のロボットが、
人間のような動きをして、人間のように話すとき、
人間との差異は一体、何なのか?
AIと人間をめぐり、楽観論・悲観論入り交じる様々な議論がなされるいま、
『私たちがこれまで「人間的」と考えてきたものは、本当に「人間的」なものだったのか?』
という疑問について、考えてみます。
「身体」って何ですか?
「コミュニケーション」って何ですか?
「機械」って何ですか?
「人間」って何ですか?
楽観論からも悲観論からも、いったん遠く離れて、
考えてみようと思っています。
※視聴者の皆様からのご質問・ご意見をお待ちしています。
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出演者 (敬称略)
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社会学者、首都大学東京教授
近著に『14歳からの社会学』、『私たちはどこから来て、どこへ行くのか』など。
権力論、国家論、宗教論、性愛論、犯罪論、教育論、外交論、文化論などの分野で著書多数。
■
劇作家、演出家、青年団()主宰
大学在学中に劇団「青年団」を結成し、
1995年『東京ノート』で「演劇界の芥川賞」とされる岸田國士戯曲賞(第39回)を受賞。
「現代口語演劇理論」という実践的で新しい演劇理論は、
90年代以降の演劇界に強い影響を与え続けている。
著書に『わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か』など。
石黒浩氏とは「ロボット演劇」プロジェクトを行っている。
ロボット学者、大阪大学教授(特別教授)
社会で活動できる知的システムを持ったロボットの実現をめざし、
これまでにヒューマノイドやアンドロイド、
自身のコピーロボットであるジェミノイドなど多数のロボットを開発。
最先端のロボット研究者として世界的に注目されている。
また平田オリザ氏とは「ロボット演劇」プロジェクトを行っている。
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