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72H生【深海の胸毛牧場】ゴエモンコシオリエビをみんなで観察しよう@JAMSTEC

公式
(72時間08分)

ニコニコニュース提供:株式会社 ドワンゴ

※本番組は72時間に渡って、
JAMSTEC横須賀本部の飼育水槽から生中継でお送りいたします。

私のご飯は、
胸毛で飼っているバクテリアです――。

ニコニコ生放送のみなさま、はじめまして。

私、ゴエモンコシオリエビ(学名:Shinkaia crosnieri)は、
僭越ながら日本を代表する深海熱水域の動物です。

名前にエビとついていますが、エビではありません。
カニのようなハサミを持っていますが、
カニでもありません。

ややこしくて申し訳ありませんが、カテゴリー的には、
コシオリエビ(ヤドカリの仲間)に分類されています。

なお、一番の特徴は何と言ってもこの胸毛です。

私は胸毛でたくさんのバクテリアを飼っている牧場主ですが、
そのバクテリアは地球内部から噴き出す熱水内の
硫化水素とメタンをエネルギー源として、すくすくと生長します。

そして私ゴエモンコシオリエビが、胸毛で育てたバクテリアを
手のような器官でこそいで食べて生きているのです。

ゴエモンコシオリエビ 一問一答

  Q:どこに住んでいますか?
  ゴ:私は沖縄トラフの熱水噴出域に住んでいました。
    他の場所ではまだ、私たちは見つかっていないようです。


  Q:目は見えますか?
  ゴ:光のない深海で生息しており、目は退化してしまいました。

  Q:名前の由来は何ですか?
  ゴ:釜ゆでの刑にあった石川五右衛門が和名の由来です。

  Q:いつ食事をなさるのですか?
  ゴ:決まった時間はありません。たまにこっそり食べてます。


基本データ

■出演    ゴエモンコシオリエビ(JAMSTEC所属)
■採集海域  沖縄本島から西方180kmの深海熱水噴出孔
      (沖縄トラフ伊平屋北熱水活動域)
■採集水深  約1000m
■体長    約1~6cm
■採取日時  2014年1月12日
       無人探査機「ハイパードルフィン」、海洋調査船「かいよう」
■協力    JAMSTEC海洋・極限環境生物圏領域
       深海・地殻内生物圏研究プログラム 和辻智郎 研究員
■番組協力  海洋研究開発機構(JAMSTEC)

JAMSTECでは、深海熱水噴出域の生物群集がどこから来てどこへ行くのか?
また、太陽光に依存しない「地球-生命」相互作用システムとして、
深海・地殻内の生態系を支える
「暗黒のエネルギー・物質・機能因子・遺伝因子循環」の成り立ちと
その働きについて研究しています。


イベントのご案内


JAMSTECと東急ハンズとコラボレーションした
深海ラボカフェ』が
が2月22日から期間限定でオープンします。

東急ハンズ渋谷店のハンズカフェが期間限定で深海バージョンに。
ゴエモンコシオリエビの飼育水槽の中継モニターが
ご覧いただけるとともに、
研究員によるトークイベントなども開催します。
(コラボカフェは4月6日(日)まで)

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※生中継は諸事情により、時間の変更等の可能性があります。このため開始が遅れる場合や、
 準備の都合上、途中からの放送となる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
※中継のため、出演者からのコメントへの返答はございません。
※現地のインターネット回線状況により、放送を一時中断もしくは中止する場合がございます。
※場合によりゴエモンコシオリエビに、皆さんからのコメントを見せる可能性がございます。