(PCE)死霊戦線 Part13

ある日突然、その街――チャニーズ・ヒルに何かが起こった……。

全ての通信・交通等の手段は途絶え、街に足を踏み入れた者は、二度と帰っては来なかった。

いつもと変わらぬ外観をよそに、その内部では、想像を絶する何かが起きている。

事態を重く見た政府は、陸軍一個中隊をチャニーズ・ヒルに派兵したが、わずか数時間のうちに連絡を絶ち、帰還するものは誰一人としていなかった。

このようにかつて遭遇した事のない異常現象の最中、調査を続けていた科学者達は、ある恐るべき推論に達した。

“スーパーナチュラル・インベージョン(超自然侵略)”

つまりこの街を、現在の科学知識を超えた超自然的、あるいは霊的な現象が襲ったというのだ。

恐らくは、核兵器をもってしても、この現象をくい止める事は不可能であろう……。

最後の頼みの綱は、軍に新設されて間もない超能力特殊攻撃部隊S-S.W.A.Tだけであった。

しかし、その百戦錬磨のメンバー達も、次々とチャニーズ・ヒルの虜となり、全てのメンバーが連絡を絶ってしまい、消息は全く不明のままである。

残るは最年少の女性隊員ライラ・アルフォンただ一人となってしまった。

奇しくもチャニーズ・ヒルに生まれ育った彼女は、潜在的な超能力は最高の戦闘レベルを持ちながらも、まだその能力が完全に覚醒していない……。

はたして、何千人もの人間を呑み込んでしまった“チャニーズ・ヒルの怪”。

このスーパーナチュラル・インベージョンに対し、彼女はたった一人で立ち向かう事ができるだろうか？