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ニコ生ノンフィクション論 「日本を捨てた『困窮邦人』」

公式
(1時間55分)

ニコ論壇提供:株式会社ドワンゴ
    見捨てられたのは、彼らか、それとも日本か?
    居場所を失った日本人はどこへ行くのか

    部落、犯罪被害者、ペット殺処分、ネット右翼、
    風俗街、セックス、宗教、自殺、震災……。

    ノンフィクションライターの藤井誠二が、
    話題のノンフィクション作品や書き手を通じて、
    様々な「日本の問題」を取り上げる『ニコ生ノンフィクション論』。

    今回取り上げるのは、開高健ノンフィクション賞を受賞した、
    『日本を捨てた男たち フィリピンに生きる『困窮邦人』」
    フィリピンでは社会問題ともなっているという「困窮邦人」に焦点を当てた作品。

    非正規労働、借金、単調な日々、孤独……。
    「生きづらさ」を抱え日本で居場所を失った男たちが、
    陽炎のような夢を追いかけ南国フィリピンへ飛んだ。
    しかし、彼らを待っていたのは、究極の困窮生活。

    「自己責任」、「甘え」、「駄目人間」という言葉が、彼らを見捨てる。
    しかし、彼らを通して見えてくるのは、
    格差や貧困が人びとを蝕み何かが失われた日本社会の姿。

    なぜ、彼らは日本に帰らないのか?
    日本の「生きづらさ」はどこからくるのか?
    見捨てられたのは、彼らか、それとも日本か?

    今回ゲストにお招きするのは、
    著者で日刊マニラ新聞社記者の水谷竹秀氏と、
    大都会の狭間で困窮生活を送る若者の姿を描いた、
    『ルポ 若者ホームレス』の著者、飯島裕子氏。

    若者から年配までが「生きづらさ」を抱えて居場所を失ってしまう、
    そんな日本の問題点に、独特の視点から迫ります。

    どうぞお見逃しなく!

    【出演】
    藤井誠二 (司会、ノンフィクションライター)
    水谷竹秀 (日刊マニラ新聞社記者、ノンフィクションライター)
    飯島裕子 (ノンフィクションライター)

    【Twitter】
    ニコ論壇公式アカウント:@nicorondan
    ハッシュタグ: #nicoron

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    ■ プロフィール


    藤井 誠二(ふじい・せいじ)  @seijifujii1965
    1965年愛知県名古屋市生まれ。高校時代よりさまざまな社会運動にかかわりながら、週刊誌記者等をつとめながら一貫してフリーランスの取材者。ラジオのパーメナリティや報道情報番組のコメンテーターやレポーターもつとめ、愛知淑徳大学非常勤講師として「取材学」を語る。『17歳の殺人者』(朝日文庫)、『暴力の学校 倒錯の街』(朝日文庫)、『人を殺してみたかった』(双葉文庫)、『コリアンサッカーブルース』(アートン)、『文庫版・殺された側の論理』(講談社アルファ文庫)、森達也氏との対話『死刑のある国ニッポン』(金曜日)、『アフター・ザ・クライム』(講談社)、大谷昭宏氏と対話『権力にダマされないための事件ニュースの見方』(河出書房新社)、『三つ星人生ホルモン』(双葉社) 等著書多数。
    オフィシャルサイト: 「当事者主義宣言」
    ブログ: 「ノンフィクションライター 藤井誠二のブログ」

    水谷竹秀(みずたに・たけひで) @takehide1975
    1975年三重県桑名市生まれ。上智大学外国語学部英語学科卒業。ウェディング写真専門のカメラマンを経て2004年からフィリピン、「日刊マニラ新聞社」の記者。主に殺人事件や逃亡犯逮捕などの邦人事件、邦人社会に関する問題などの社会部ネタを担当している。2011年、『日本を捨てた男たち―フィリピンに生きる「困窮邦人」』で第9回開高健ノンフィクション賞を受賞。

    飯島裕子(いいじま・ゆうこ)
    東京都生まれ。ノンフィクションライター。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。同研究科博士課程在籍中。大学卒業後、専門紙記者として5年間勤務。雑誌編集を経てフリーランスに。人物インタビュー、ルポルタージュを中心に雑誌、新聞等で取材・執筆を行っている。『ビッグイシュー』には創刊1年目からライターとして参画。