いま、文化が社会を変える。
若者たちよ、立ち上がれ!
村上隆、東浩紀、岩渕貞哉らの特別鼎談をカタールから生中継。
カタール・ドーハで開催中(2012年2月9日(木)~6月24日(日))の、
村上隆氏個展「Murakami - Ego」。
村上氏は同展の他にも、ロサンゼルス現代美術館を皮切りにした大規模な回顧展「(c)MURAKAMI」や、
アジア人では初めてフランスのヴェルサイユ宮殿において個展など、様々な美術展を開催。
また、東日本大震災の復興支援を目的にしたチャリティーオークション「NewDay」では、
落札予想の500万ドルを大きく上回る約876万ドル(約6億8千万円)を記録するなど、
「活動家としての村上隆」も海外で注目を集めています。
そんな村上氏はこう言います。
「日本のサブカルチャーやオタク文化は、あだ花のような文化です」。
「あだ花を大輪に育てるには仕組みが必要なのに、
そこへの興味も無いし、労力も惜しんでいる」。(※1)
そして日本の若者達へこう言い放ちます。
「芸術と金の関係をナメるな!ってね。
社会を変えていく、革命のチャンスを矮小化するな!って」。(※2)
今、「村上隆」は芸術の最先端で何を見ているのか?
果たしてこれから日本の文化は、美術は、どこへ向かうのか?
「あだ花を大輪」に育てるために、何をするべきなのか?
ニコ論壇SPの第2夜では、カタールはドーハに乗り込んだ、
批評家で『思想地図β』(コンテクチュアズ)編集長の
東浩紀氏、
『美術手帖』(美術出版社)の編集長として、村上氏を取材し続けた
岩渕貞哉氏とともに、
村上氏の個展会場から「3・11以降の日本文化」の未来を考えます。
〈参考文献〉
(※1)美術手帖10月号(美術出版社、2011年)「アーティスト村上隆、特別インタビュー」
(※2)朝日新聞(2012年1月17日朝刊)「村上隆さんに聞く 世界のトップを取る」
【出演者】
村上隆 (現代美術家)
1962年生まれ。有限会社カイカイキキ代表として若手育成や展覧会企画などにも取り組む。著書に「芸術起業論」(幻冬舎)「芸術闘争論」(幻冬舎)など。
東浩紀 (批評家)
1971年生まれ。作家、批評家。1999年、東京大学大学院総合文化研究科博士過程修了(学術博士)。2000年、サントリー学芸賞受賞。
2009年、三島由紀夫賞受賞。早稲田大学教授、東京工業大学特任教授、東京大学客員助教授、国際大学グローバルコミュニケーションセンター副所長など歴任。
若者世代に支持される新時代の批評家として注目を集める。2010年に合同会社コンテクチュアズを設立、『思想地図β』刊行を始める。
岩渕貞哉 (美術手帖編集長)
1975年横浜市生まれ。1999年慶応義塾大学経済学部卒業。2001年
IMI インターメディウム研究所修了。2002年、『美術手帖』編集部に入る。
2007年に同誌副編集、2008年に編集長に就任。近年手がけた主な特集に、2008年「あらうんど
THE 会田誠」「現代アート基礎演習」「美術手帖
60 年史」、
2009年「篠山紀信 NUDE」「コム デ ギャルソン」、2010
年「村上隆 」、2011年「ピクシブ|チームラボ」「名和晃平」など。
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