イギリスでは毎年11月11日の午前11時に2分間の黙祷が捧げられる。これはフランス北部コンピエーニュ(Compiegne)で第一次大戦の停戦協定に署名がなされたのが、11月11日の午前5時、そして休戦協定(Armisitice)がその6時間後の午前11時に発効したことによる。 Great Warと呼ばれた第一次世界大戦は、イギリス人の心に深い傷痕を残した。(おそらく第二次大戦よりも)1919年5月、London Evening Newsに掲載された、ジャーナリストEdward George Honeyの手紙が、当時の国王ジョージ五世の目に留まり、同年11月7日に11日当日は黙祷を捧げることと発表された。以来、例年ホワイトホール地区にある記念碑(セノタフ = The Cenotaph)の周りに王室関係者や政府要人が集まって、戦没者を慰霊する儀式が行われ、退役軍人によるパレードが行われる。11月11日に最も近い日曜日は「Remembrance Sunday」と呼ばれ、教会では戦没者を慰霊する礼拝が行われる。