「文学フリマ」の発起人が『震災下の文学』を語る!
評論家・
大塚英志氏と、ブックコメンテーター・
市川真人氏という、
『文学』作品の展示即売会
「文学フリマ」イベント発起人の二人による
トークセッションの模様をイベントが開催されている会場から生放送いたします。
「文学フリマ」とは、文学限定の同人誌即売会。
大塚英志氏の呼びかけを発端とし、2002年11月に初開催。
既成の文壇や文芸誌の枠にとらわれず、
『文学』を発表できる
「場」を提供すること、
作り手や読者が直接コミュニケートできる
「場」をつくることを目的とし、
プロ・アマといった垣根も取り払い、全ての人が
『文学』の担い手となることが出来ます。
参加者が自らの手による著作を自らの手で販売する文学のフリーマーケットとしての役割。
自分が
『文学』と信じるものであれば、どんな形態の作品でもかまわないという理念。
ある意味で、
『文学』が最も自由で、身近でもある
「文学フリマ」の会場から、
発起人である彼らが、東日本大震災下における
『文学』の可能性を問いかけます。
皆さんも皆さんにとっての
『文学』と向き合ってみてはいかがでしょうか。お楽しみに。
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文学フリマ公式サイト
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【プロフィール】
大塚 英志(おおつか えいじ)
1958年8月28日東京都田無市(現西東京市)生まれ。
筑波大学人文学類卒業。日本民俗学専攻。日本の評論家、小説家、漫画原作者、編集者。
神戸芸術工科大学教授、東京藝術大学大学院映像研究科兼任講師、博士(芸術工学・神戸芸術工科大学)。
妻は漫画家、作家の白倉由美。
漫画誌フリー編集者を経て、その後、漫画原作者やジュニアノベルズ作家、評論家として活躍。
『まんがの構造』(1987年)『Mの世代 ぼくらとミヤザキ君』(1989年)
『少女民俗学』(1989年)などなど、著作多数。
80年代末、都市に暮す子どもの文化を、民俗学的に考察した評論活動で注目される。
サブカルチャーとおたく文化の視野からの評論・社会時評が注目され、
『魍魎戦記MADARA』『多重人格探偵サイコ』でも脚光を浴びる。
市川 真人(いちかわ まこと)
1971年東京都生まれ。
百貨店勤務を経て99年から雑誌『早稲田文学』に携わり、
同誌の批評誌化(01年)や文芸誌初のCD-ROM(02年)や、DVD(08年)添付、
日本初の全国版フリー文芸誌「WB」(05年)などの企画を手がける。
早稲田大学・法政大学ほかで教壇に立つほか、
TBS『王様のブランチ』にブックコメンテータとしても出演中。
並行して00年から、批評ユニット「前田塁」の活動を開始。
文学を軸にスポーツやギャンブル、社会分析やメディア論までを論じる。
主な著作に『小説の設計図(メカ二クス)』、『紙の本が亡びるとき?』など。