nicolive-logo
  • 56,899
  • 15,568
コメント

第5回 友愛公共フォーラム「学びと学問のイノベーション」 公開生中継

公式
(7時間42分)
ニコニコエンタメチャンネル提供:株式会社ドワンゴ

日本の将来は、「教育と学問の改革」にかかっている


第5回を迎えた今回の友愛公共フォーラムでは、
創造的破壊による新結合としてのイノベーション」(シュムペーター)をキーワードに、
学びと学問のイノベーションについて議論したいと思います。

第1部では、鈴木寛文部副大臣のほか、教育現場の改革に取り組んでいる方々の
問題提起を基に、「学びのイノベーション」について議論します。

第2部では、タコツボ的に業界化した学問世界を刷新し、
良質の出版文化を創出すべく、大学教員と大学出版の方々に切実な問題提起を
していただき、「学問のイノベーション」について論議します。

そして第3部では、学問と教育の改革について白熱教室を開き、
議論を深め、リアルな熟議を通して教育政策をもイノベーションするような展望を
切り開きたいと思います。


【スケジュール・出演】(敬称略)
10:00-10:10 開会の挨拶 小林正弥(千葉大学法経学部教授)

◆第1セッション「学びのイノベーション」
10:10-10:55 「コミュニティソリューション(熟議と協働)を通じた学びのイノベーション」
        鈴木寛(文部科学副大臣)
10:55-11:25 「農を通じたグローカルな学びの現場」
        荒川朋子(学校法人アジア学院 アジア農村指導者養成専門学校 副校長・事務局長)
11:25-11:55 「遊びと教室のイノベーション」
        中川綾(株式会社アソビジ 代表取締役)
11:55-12:15 質疑応答
12:15-13:15 昼食

◆第2セッション「学問のイノベーション」
13:15-13:45 「新しい公共と学問のイノベーション」
        山脇直司(東京大学大学院総合文化研究科教授)
13:45-14:15 「交響と公共・・・リベラル・アーツの新しい可能性」
        伊東乾(作曲家・指揮者、ベルリン・ラオムムジーク・コレギウム芸術監督)
14:15-14:45 「大学出版の編集と学問のヴァーチュー」
        橘宗吾(名古屋大学出版会 常務理事・編集部長)
14:45-15:05 質疑応答
15:05-15:25 休憩

◆第3セッション 白熱教室「これからの学問と教育の話しをしよう」
15:25-16:25 ファシリテーター:小林正弥(千葉大学法経学部教授)
16:25-17:05 登壇者からのコメント
17:05-17:15 閉会の挨拶 鈴木寛(文部科学副大臣)



参加申し込み等、詳しくは「友愛公共フォーラム」公式サイトまで。

主催:友愛公共フォーラム
特別協力:財団法人雲柱社 賀川豊彦記念・松沢資料館
協力:公共哲学ネットワーク / 地球平和公共ネットワーク



【講演内容紹介】(敬称略)

鈴木寛(文部科学副大臣)
「コミュニティソリューション(熟議と協働)を通じた学びのイノベーション」

大量生産、大量消費という物質文明偏重主義の時代が終焉し、グローバル化・知識基盤社会が到来しています。こうした時代認識の下、学校は、近代化・工業化に必要な知識の習得の場から、子供たち一人ひとりの自発的創造力を高めるとともに、立場の異なる人々とのコミュニケーション力やコラボレーション力を主体的に学び取る場へと転換していくことが求められています。現場コミュニティにおいて、プロの教師と市民が熟議を通じて協働し、子供たちの主体的な学びを支えていく?そうした学びのイノベーションを進めていくことが必要です。

荒川朋子(学校法人アジア学院 アジア農村指導者養成専門学校 副校長・事務局長)
「農を通じたグローカルな学びの現場」

アジア学院には真なるものがある。私がアジア学院に住み始めて16年が経ったが、未だその生活のどこにも色あせた感はない。それどころか毎日は初めて来た時と同じような興奮と新鮮な学びを与え続けてくれる。その理由は、真に学びたい者が世界中から集い、ひとりひとりがそれぞれの持つ様々な文化、信仰、経験、問題を共有し合い、真の対話を持ち、人格的関係に生きることを積極的に望んでいるからであろう。そしてその生活の基礎には「食べもの」を創り出す神秘的な農の営みが脈々とあるのも、アジア学院の学びの環境の大きな特質であるといえる。当日はそのような刺激的な教育現場についてお話ししたい。

中川綾(株式会社アソビジ 代表取締役)
「遊びと教室のイノベーション」

授業内容や指導法の改善だけでなく、教室の中に遊びを持ち込んだり、教室の環境そのものをデザインすることによって、学びのイノベーションを起こしている先生方の事例をご紹介します。「学びをデザインする」ということはどういうことなのか。教室の中で大人が子ども達にできることはどれだけあるのか。などを考えていきます。

山脇直司(東京大学大学院総合文化研究科教授)
「新しい公共と学問のイノベーション」

「新しい公共」が作り出す社会は「支え合いと活気がある社会」である。すべての人に居場所と出番があり、みなが人に役立つ歓びを大切にする社会であるとともに、その中から、さまざまな新しいサービス市場が興り、活発な経済活動が展開され、その果実が社会に適正に戻ってくる事で、人々の生活が潤うという、よい循環の中で発展する社会である(新しい公共宣言)
に見合う知のイノベーションとしての公共哲学を提示してみたい。

伊東乾(作曲家・指揮者、ベルリン・ラオムムジーク・コレギウム芸術監督)
「交響と公共・・・リベラル・アーツの新しい可能性」

いったい学問や学習に今さらどんなイノヴェーションが可能だというのか・・・?そんな風に疑う人が居るかもしれない。確かに今までにも千の「否」があった。だがこうした問題は常に原点に立ち返って問い続ける必要がある。生きた人間の可能性を考える上では、身体や脳のメカニズムは無視出来ない。今日私は一人の音楽家として、また脳生理から表現の具体に至る芸術の基礎研究を進めてきた観点から皆さんと対話したい。ヒトの生理原則などに立脚しつつ21世紀の情報公共圏で自由市民として判断・行動する「不易流行のリベラルア-ツ」を考えよう。鍵はこの「対話」つまり双方向性の情報送受信にある。チュニジアあるいはエジプトで何が起きたのか? 各自の表現があるところに合意が生まれ、そこに人倫の場が立ち現れる可能性が開かれる。

橘宗吾(名古屋大学出版会 常務理事・編集部長)
「大学出版の編集と学問のヴァーチュー」

大学出版の「編集」とはどのような活動か。その核心は、挑発=媒介によって、「学問のディシプリンを大切にしつつ、それを超え出るよう促す」ことにある。大学の現状の問題点と、それを是正するための「徳(ヴァーチュー)科学論」という考え方を提起し、その中での大学出版の役割と「読むこと」の価値を考えるところから、イノベーションの根底にあるものを示唆したい。あわせて、日本の大学出版が直面する問題についてもふれる。

小林正弥(千葉大学法経学部教授)
白熱教室「これからの学問と教育の話しをしよう」

マイケル・サンデル教授の大旋風は、政治哲学・公共哲学への関心を呼び起こしたとともに、対話型講義を通じて哲学や学問の原点を想起させてくれています。今日の学問や教育は、その原点に回帰する必要があるのではないでしょうか。友愛や公共の理念は、そのためにも重要な役割を果たします。第1・第2セッションの議論を受けて、学問と教育の改革に向けて対話型の講義を行い、深い哲学的な議論を通して、これからの学問と教育への展望を切り開きたいと思います。