(Ｔｏｆ)ノ門家　戒律

此れは、弟子に知性と教訓…つまり
大慈悲と正善を教え、
完全な知恵の真髄を完成させ、
賢い行いと深い知性、
勇気と信賞必罰を知らせ、
思慮の無い者には落ち着きを与え、
若い娘に知性を示し、
純潔の意味を教え慎みを持たせ、
その愛を得させる爲である。

　賢いものは これを聞いて学び
素直な者はマスターの指導を得る。

　弟子は此に依り箴言と、
例えと、一瞥を得たマスターの言葉と、
その謎を覚る。

○いち
　師を恐れる事は、知識の始めである。
愚者は【智恵と教訓】を軽んじる。
我が弟子達よ…アナタは父の教訓と
母の教えを忘れては成らない。
それらはアナタの頭の麗しい冠となり、
アナタの首の飾りと成るからだ。
　弟子達よ… 悪者があなたを誘っても
それに従ってはならない。
彼らが あなたに向かって
「来なさい。 我々はここで 人の血を流し、
罪の無い者を理由もなく待ち伏せして狙い、
黄泉のように彼らを生きたまま飲み つくし、
健やかな者を墓に下る者の様にしよう。
そして様々な 尊い家財を得、
奪い取った物で我々の家を豪華に飾ろう。
アナタも我々の仲間に加わりなさい。
そして共に一つの金袋を持とう」
と言ったとしても、我が 弟子たちよ。
彼らの仲間になってはならない。
アナタの道を留めて彼らの場所に行ってはならない。
彼らの足は悪に走り、
血を流す事に躊躇がないからだ。
「鳥の目の前で網を張るのは全てが無駄な行為である」
　彼らは自分の血を待ち伏せし、
自分の命を伏して狙うのだ。
　全ての利用し貪る物の道は、
この様なものである。
　これはその持ち主の命を取り去るのだ。
知恵は巷に呼ばわり市場にその声を上げ、
城壁の頂で叫び、
町の門の入り口で語る。
　そうして思慮の無い者達よ…
あなた方はいつまで思慮の無い行動を取り続けるのか？
　嘲る者はいつまで嘲り、
楽しみ、愚かな者はいつまで、
真の知識を憎むのか？
　私の優しさに心を開きなさい。
　見なさい。
私は自分の思いを アナタ方に告げ、
私の言葉をアナタ方に知らせた。
　だが、私は呼んだが、
あなた方は聞くことを拒んだ。
　手を差し伸べたが、
顧みる者はなかった。
　却ってアナタ方は、
私の全ての進めを捨てて、
私の 戒めを受けなかったが、
　私はアナタ方が災いに会う時に悲しみ、
アナタ方が恐慌に会う時に哀れむだろう。
　これは恐慌が嵐の様にあなた方に望み、災いが旋毛風の様に 望み、
悩みと悲しみとが、
あなた方に望む時である。
　その時、彼らは私を呼ぶであろう。
しかし私は其処に居ない。
ひたすら私を求めるであろう。
しかし私に会えない。
　彼らは知性を憎み、
師を恐れる事を選ばず、
私の勧めに従わず、
全ての戒めを軽んじた故に、
自分の行いの実を喰らい、
自分の謀に飽きる。
　思慮の無い者の不従順は己を殺し、
愚かな者の安楽は己を滅ぼす。
　しかし私に聞き従う者は、
安らかに住まい、
災いに合う恐れもなく安全である。