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抜けたヒモの入れ方教えて

(23分)

御徒町アキ
〜最後の抒情詩となることを祈念して、全ての兄貴たちへ捧げる〜
    ー 描脊先輩、坂本ベガ、御徒町アキ、鶯谷フユ、陳ポhameru、ガラムマサラのマーくん 一同 ー


証言A「お、おれは見たんだ、警察庁に追われてるっていぅアイツを、やつぁはこのサ◯ポロでに潜んでいやがった、青天の霹靂ってもんだ、24◯館のサウナに確かにいたんだ、そ、そりゃあ本当に”アイツ”かって言われるとおれだってはっきりとは言えねぇけどよぉ、なにしろ中は暗いんだ、その上”アイツ”は色とりどりのサウナハットを深く被っていて、それでも常連のおれからしたら馴染みじゃないやつがいたらなんとなく分かるってもんだ、たーだチラリと見えたあの刺青はヤツに違いねぇ、その後どうしたかって?全身の毛穴から脂汁を吹き出して気づいたら消えていたよ。清掃は大変だったんじゃねぇか?そういえばニンニクの匂いもしたようなって連れが言ってたなぁ、ニンニク料理でも食ったんじゃねえか?ここらだとセイコーマートのペペロンチーノを食うやつが多い印象だが、」

証言B「あの件でしょうか。私の口から言えることは少ないと思いますが。はぁ、それでもよければ。主人はあれ以来塞ぎ込んだままで、顔を合わすことは月に幾度もありません。主人は職を失い、私達一家は親族から追いやられ、居場所がなくなったんです。サツ◯ロを離れ、このような、いえ、田舎が悪いと言うわけではありません、少し不便なところではありますし、賑わいにも欠けますが、以前とは違って慣れてきたので。はぁ、思い当たることですが、そういえば時折主人がうなされるんです、「モチ…コ…シ…ウチュ…、ド……クバーデ……。」出会ったときから主人は若者に明るい場を提供したい一心でした、もちろんその善意が現代と合わなかったのしれません、私達の不甲斐なさが招いたことかもしれません。それでもここまで、ここまで経営が傾いたのは”アイツ”が、すみません、つい熱くなってしまいました。警察の助言もあり室内にカメラをつけてみたのですがそこに映ってたのが”アイツ”の姿でした・・・4リットルですよ、考えられますか!」

証言C「僕ですか〜、僕はですね~、ジ○○○デさんのことは知ってますよ〜、坂本ベガがー、なんか便所蜂みたいに言うてくるんです〜、兄貴兄貴って、僕は嫌なんですそういうチクチク言葉は、そういう中国と韓国と日本みたいな関係なんです、嫌がらせしてくるんです、そうそう、僕がなんでその時の事を覚えてるかといいますと〜、僕ってこう見えて結構頭が良いんですよぉ〜、こう見えて昔勉強した方なんですー、え、お兄さん僕のこと構ってくれはるんですか〜、ねぇ、お兄さん、もしかして僕のことかわいいと思ってはります?よく言われるんですよ〜、やっぱり僕ってジローより可愛いですよね〜、僕ってアイドルなんですよ〜僕お兄さんみたいなマッシュ好きなんですよ〜、あ、興奮したら立ってきちゃった〜、もー、お兄さんちょっと待っててくれはります〜?」
(以降3時間(Cの門限の22時まで)に渡って調査をしたが、内容は上記の繰り返しであり聞き取りが困難であった。革新に迫る情報は得られなかったことをここに責任をもって明記する。なお、室内にはカップラーメンの容器が散乱しており、それらゴミの中にニンテンドー64がテレビと繋がれていた、聞き取りの直前までプレイしていたらしく、主人公はダンジョンの4階で壁を向いて止まっていた。古いゲームであったため不自然にならないよう年齢を尋ねるも当初と変わらずアラサーとの回答である、明らかに40を超えていると考えられ、【証言内容にも疑義が残る。】当該調査の有効性は限りなく低いと考えられるものの、調査の有無の透明性を高めるため、記録を残すこととする。もちろんC本人から掲載への執拗な要求があったことは言うまでもない)

証言D「ジ○○ヒ○っすか?あー、そうですね、なんかー、そのとき北海道の道の駅一周っていう企画をしてたんですけどー、基本凸は歓迎してたんですけどー、まぁ、来る分にはいいかなって、そのときだけコメントの流れが違ったんですよね、”アイツ”だけはやめておけって、自分は普段○ェン○デ見ないんで何してるとかしらないんすけどー、あー、そういえば、道路の横の矢印についてすげー言われましたね、あとは聞いた話だとやった女を豊平川に捨てたとか藻岩山に埋めたとかすすきのに沈めたとか、詳しいことは知らないんで、山岡家でも奢ってもらえるっていうなら会いに行ったかもしれないです。はい、ベガさんが言ってたってわけではないっすよ、ベガさんとはそもそもそういうラインしないですし、そんで結局配信者禁止で大通り公園で公園飲みしたって感じですかねー、参加してくれたくっしーが配信者だったらしいんですけど過疎なんでそれはいいです、リスナーってことで、そんな感じっすかねー」

その他主婦A、B、Cへの聞き取りについては、此度の報告と種別が異なることから(実は紙幅の問題であり、読者諸兄には重ね重ね謝罪致す)次報での掲載とする。


※北の原住民を追え!シリーズは不定期刊行となっております。

サツポロ蛮族出版社より

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