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【2023/10/23収録】高瀬隼子×小川哲 司会=渡辺祐真(スケザネ) 「作者と小説の境界はどこにあるのか」 @takase_junko @yumawata33 #ゲンロン231023

CH一部無料
(3時間16分)

ゲンロン完全中継チャンネル提供:合同会社ゲンロンカフェ

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※ 再放送は都度課金750円でご購入いただけます。

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※ 放送終了から1週間後の23時59分までの間、番組をくり返しご覧いただけます。




【収録時のイベント概要】
2019年に『犬のかたちをしているもの』で第43回すばる文学賞を受賞し小説家デビューを果たした高瀬さんの小説には、妊娠や出産、職場での人間関係、結婚生活に悩む等身大の「わたしたち」が登場します。高瀬さんは、登場人物のひとりひとりが生きることに感じる煩わしさや憤りを、繰り返し、極めてリアルに、小説に描いています。
10月10日に発売された新刊『うるさいこの音の全部』では、ゲームセンターに勤めながら文学賞を受賞した兼業作家とその周囲の人間の関係性の変化が描かれます。「作家自身の経験が見事に小説に昇華され」たという本作は、主人公である兼業作家の「声にならない声」を通して、作者と小説が混ざり合う瞬間を、周囲の読者と作者自身の両面から映し出した大作です。

10月18日に発売される小川哲さんの新刊『君が手にするはずだった黄金について』の主人公は「小川哲」、作者本人です。作者自身のリアルな体験から執筆されたと思しきこの小説も、しかし「小説」の嘘が散りばめられています。周囲の承認欲求を隠さない人間たちを描きながら、主人公は「しかし小説家である自分と何が違うのか」と自問します。本作は、小川さんがなぜ小説家になったのかを様々な形で知ることができる一方で、何が本当なのかは謎のまま。『地図と拳』で第168回直木三十五賞を受賞したフィクションの名手が、この小説を、なぜ、いかにして書いたのか。

小川さんのリクエストにより、イベントに向けて「私小説的なるもの」をテーマにお互いへの課題図書が出されました。
小川さんからは、坂口安吾『風と光と二十の私と』と村上龍『村上龍映画小説集』の2冊。どちらも小説家による自伝的小説です。
高瀬さんからは、直木賞作家の井上荒野が実父の井上光晴と瀬戸内寂聴の関係をモデルに書いた『あちらにいる鬼』と、『文藝 2022年秋季号 私小説特集』に収められた「【特別企画 4月26日、金原ひとみとピクニックに行く】」で高瀬さん自身が書いた私小説。

イベントではこれらの課題図書をきっかけに、「私小説的なるもの」についてより深く思考しながら、それぞれの新刊について、作者と小説の境界線について、たっぷり語っていただきます。
会場では『うるさいこの音の全部』『君が手にするはずだった黄金について』の販売とサイン会も予定しております!
読書の秋をゲンロンカフェで楽しむイベントです。安心の司会・渡辺祐真(スケザネ)さんナビゲートですので、まだ読了前の方もどうぞお気軽にご来場ください


作者と小説の境界はどこにあるのか – ゲンロンカフェ
https://genron-cafe.jp/event/20231023/
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