• 977
  • 881
コメント

第38回自然科学研究機構シンポジウム「量子はめぐる -量子科学技術で創造する未来-」

CH
(3時間57分)

NVS宇宙科学チャンネル提供:ネコビデオ ビジュアル ソリューションズ
近年よく話題に上がる「量子」。原子、電子や中性子、陽子、光子などの微細な粒子や、さらに小さなニュートリノやミュオン、クォークなどの素粒子が総じて「量子」と呼ばれています。
最近は、量子の世界の難解さが先行し、量子について「何だかよくわからない、人智を超えた摩訶不思議なもの」という認識が固定化してきているような印象を受けますが、量子科学技術研究の最前線では、量子の不思議な現象が次々と見出され、それらを利用した応用開発も目まぐるしい速さで進められています。
例えば私たちが日々使用しているスマートフォンに使われている半導体などのように、量子の物理法則は学術領域に限らず、私たちの生活に深く浸透し応用されています。

 今回のシンポジウムでは、まず「よくわからない量子の世界」について学びなおし、量子を応用した革新的な研究や、量子コンピュータをはじめとした技術開発の最前線を皆さまに紹介します。

プログラム

開会挨拶
13:00 川合 眞紀(自然科学研究機構 機構長)

話題提供
13:05 中田 敦(株式会社日経BP 日経クロステック 副編集長)

講演
13:25 「マテリアルサイエンスにおける量子力学」山本 浩史(分子科学研究所 教授)
14:00 「ダイヤモンドを用いた高感度量子センサ」水落 憲和(京都大学化学研究所 教授)
14:35  「量子プログラミングで量子系を学習して操る」村尾 美緒(東京大学大学院理学系研究科 教授)
15:10 「量子スピード限界で動作する冷却原子型・超高速量子コンピュータ」大森 賢治(分子科学研究所 教授)

パネルディスカッション
15:55 ファシリテーター:中田 敦

閉会挨拶
16:45 吉田 善章(自然科学研究機構 理事)

公式サイト
https://www.nins.jp/event/cat75/nins_sympo/38.html


<大森賢治先生の講演について>
講演スライド中の図表は個別に許可を得て使用しております。

M. R. Andrews et al. ,Observation of Interference Between Two Bose Condensates. Science 275,637-641(1997).
https://www.science.org/doi/10.1126/science.275.5300.637
Readers may view, browse, and/or download material for temporary copying purposes only, provided these uses are for noncommercial personal purposes. Except as provided by law, this material may not be further reproduced, distributed,transmitted, modified, adapted, performed, displayed, published, or sold in whole or in part, without prior written permission from the publisher.

Olaf Nairz, Björn Brezger, Markus Arndt, and Anton Zeilinger
Phys. Rev. Lett. 87, 160401 – Published 26 September 2001.
https://doi.org/10.1103/PhysRevLett.87.160401

Lucia Hackermüller, Stefan Uttenthaler, Klaus Hornberger, Elisabeth Reiger, Björn Brezger, Anton Zeilinger, and Markus Arndt
Phys. Rev. Lett. 91, 090408 – Published 28 August 2003
https://doi.org/10.1103/PhysRevLett.91.090408

D. Jaksch, J. I. Cirac, P. Zoller, S. L. Rolston, R. Côté, and M. D. Lukin
Phys. Rev. Lett. 85, 2208 – Published 4 September 2000
https://doi.org/10.1103/PhysRevLett.85.2208
親作品・子作品を見る