【参加者】
講師役:敬仲(中国哲学) http://
nicovideo.jp/user/9126556/聞き手:チレキスキー(西洋哲学・教育学)
https://nicovideo.jp/user/86309220 :カレル(日本中世史)
https://nicovideo.jp/user/43313493 :メスキィタ(近世イングランド史) https://
nicovideo.jp/user/19512004 フィクションのキャラクターから実際の生活の場面で、信仰の有無にかかわらず「神様」というものがでてきます。
しかし、数百年前から「神がいない世界」を日本人は学んでいました。それが朱子学です。
中国は「神のいない国」といわれます。特に朱子学が西洋人に「無神論」といわれるほどのものでした。
朱子は「太極」「陰陽」「五行」「気」といった中国に昔からある概念を改変し、宇宙・自然・人の善性といったものがリンクする、まったく新しい世界観をつくりだしました。
江戸期に朱子学をひろめた、家康・家光の側近である林羅山が書いた入門書『理気弁』によって、朱子が構築した「神のいない世界」を見ていきます。
■本配信のスライド作成にあたっての参考文献
◆『理気弁』のテキスト
石田一良 金屋治 校注『藤原惺窩 林羅山』(日本思想大系23)岩波書店1975
加藤咄堂 編『国民思想叢書儒教篇』国民思想叢書刊行会1929-1931
国立国会図書館デジタルコレクション
https://dl.ndl.go.jp/pid/1224119 (参照 2024-08-18)
◆古籍とその翻訳類
『朱子全書』上海古籍出版社 安徽教育出版社2002より『周易本義』『太極図説解』
湯浅幸孫 訳『近思録 上』(中国文明選4)朝日新聞社1972
陳淳 著 佐藤仁 訳『朱子学の基本用語:北渓字義訳解』研文出版1996
三浦國雄『「朱子語類」抄』講談社2008
金屋治 訳注『荀子 下』岩波書店1962
マックス・ウェーバー著 木全徳雄 訳『儒教と道教』創文社1971
◆概説書
堀勇雄『林羅山』(人物叢書)吉川弘文館1990
鈴木健一郎『林羅山:書を読みて未だ倦まず』(ミネルヴァ日本評伝選)ミネルヴァ書房2012
垣内景子『朱子学入門』ミネルヴァ書房 2015
土田 健次郎『江戸の朱子学』筑摩書房2014
二階堂善弘『中国の神様:神仙人気列伝』平凡社2002