↓ 番組チケットのご購入はこちらのリンクから!
https://ch.nicovideo.jp/genron-cafe/live/lv345312606
※ 再放送は都度課金750円でご購入いただけます。
☆ ニコニコ生放送のタイムシフト対応!
※ 放送終了から1週間後の23時59分までの間、番組をくり返しご覧いただけます。
■
【収録時のイベント概要】
政治学者で「鉄学者」の原武史さんに、約3年ぶりにご登壇いただきます! 今回のトピックは高速鉄道。さらに舞台を日本にかぎらず中国からアジア、さらに欧州まで広げます。ゲンロンカフェで数々の沿線に宿る思想を読み解いてきた原さんは、いま世界に広がる高速鉄道をどう見ているのでしょうか? 中国の高速鉄道と新幹線の思想的なちがいは、どこに表れてくるのでしょうか?
対談のお相手となるのは、ジャーナリストの吉岡桂子さん。新幹線の輸出をめぐる日中の駆け引きをはじめとして、30年近くにわたって中国をウォッチしてきた大の中国通です。と同時に、もともと「乗り鉄」でもあるのだそう。乗車体験をとおして、高速鉄道など鉄道を建設中のアジア各国のリアルや本音を深掘りした取材の成果は、2023年7月に出版された『鉄道と愛国 中国・アジア3万キロを列車で旅して考えた』(岩波書店)にまとめられています。
吉岡さんは現在ハンガリーを拠点に欧州から中国やアジアを観察中。そこでトラムの魅力も再発見したとお聞きしました。原さんも、新しいタイプの路面電車として2023年8月に開業した宇都宮LRTを取材されています。高速鉄道と比較することで、路面電車や在来線についても見方が変わるかもしれません。
そして、外せない話題は鉄道の記憶。吉岡さんの著書でも、中国の「一帯一路」構想が戦前の日本の「大東亜縦貫鉄道」に重なることや、かつては「死の鉄道」と呼ばれた泰緬鉄道の観光地化について論じられています。
そもそも新幹線のルーツも、旧満洲国を走っていた特急「あじあ」にあるといわれます。おふたりは日中文化交流協会の活動で、旧満洲のエリアを視察したことがあるそうです。瀋陽の鉄道博物館は、まさにその「あじあ」が展示されている場所でもあります。鉄道はなにを記憶しているのか、わたしたちはそこからなにを学ぶべきなのか──。
かつて、鉄道は支配の道具にもなりました。21世紀の高速鉄道は、世界をつなぎ直すことができるのでしょうか? 鉄道の過去から未来までを駆け抜けます。
高速鉄道は「帝国」を反復するのか? – ゲンロンカフェ
https://genron-cafe.jp/event/20240121/