ゲストは精神科医・熊代亨さん。
熊代さんは近著『人間はどこまで家畜か 現代人の精神構造』の中で、<現代人は真・家畜人だ!>と喝破しています。これは、現代人はすっかり自己家畜化してしまったという意味です。
では・・・そもそも<自己家畜化>とはどういう意味なのでしょうか?
これも著書の中で<人間が作り出した人工的な社会・文化・環境のもとで、より穏やかで協力的な性質を持つように自ら進化してきた、そのような生物学的な変化>と記しています。
さらりと読むと、わたしには関係ないなと思う方もいるかもしれませんが、例えば、渋谷スクランブル交差点を誰ともぶつからずに颯爽と歩けることもこうした自己家畜化にあてはまります。
そうなると、なんだか穏やかではありません。この文章を読んでいるあなたも例外なく<真・家畜人>なのです。
ですが、落ち込み過ぎなくて大丈夫です。熊代さんは同著の中でこうも言っています。
<人間は文化によって進化し、豊かな暮らしを実現させてきたが、ゆっくり進化してきた生物学的な自己家畜化をはるかに上回る文化のスピードに引きずられるようとしている―――それはどこまで恩恵で、どこから疎外か?>と。
具体的には、エンハンスメントや遺伝子編集の問題です。
番組でも、このどこまで恩恵でどこから疎外なのか?問題について議論したいと思っています。
その前に・・・
・自家畜化のメカニズム ・自家畜化させている社会・環境・文化の内容
・未来予想図・・・
なども話して行きますので、本を未読の方もご安心くてご覧ください。
熊代さんの似顔絵イラストでついほっこりしてしまいますが、かなり重要なテーマですので、必見です。
■参考テキスト:『人間はどこまで家畜か 現代人の精神構造』(ハヤカワ新書)
https://www.hayakawabooks.com/n/nf852cd9e73f3
●日時:5月6日(月・祝) 20時から生配信
●ゲスト:熊代亨(精神科医)
●出演:島田雅彦(作家) 白井聡(政治学者)
●司会:ジョー横溝