↓ 番組チケットのご購入はこちらのリンクから!
https://ch.nicovideo.jp/genron-cafe/live/lv345105606
※ 再放送は都度課金750円でご購入いただけます。
☆ ニコニコ生放送のタイムシフト対応!
※ 放送終了から1週間後の23時59分までの間、番組をくり返しご覧いただけます。
※本番組は、シラスで行われた延長放送を除く、本編のみの再放送となります。
予めご了承ください。
■
【収録時のイベント概要】
ゲンロン代表の上田洋子が2023年度日本ロシア文学会大賞を受賞しました。
これを記念して、ゲンロンカフェでイベントを開催いたします。聞き手に、メディア研究者の清水知子さんをお迎えし、ポストソ連のロシア社会における、アートと社会運動、そしてインターネットの役割について考えます。また、ジュディス・バトラー『非暴力の力』の翻訳者でもある清水さんと、戦時下の芸術についても議論します。
◆
ロシアではストリートの文化が伝統的に力を持っていました。文学では、ゴーゴリの『ネフスキー大通り』(1835)から、ドストエフスキーの『悪霊』(1872)やマヤコフスキーの詩「ストリートからストリートへ」(1913)にまで多くの作品が、ストリートを舞台にしてきました。
ソ連崩壊後、ロシアのストリートはますます文化・芸術の場となっていきます。人々はストリートで、ソ連時代には許されなかった自由を謳歌するアート・パフォーマンスやアクションを行います。メディアの拡張とともに、それらはインターネット空間にも進出しました。メーデーのデモをアートのイベントに読み替える「モンストラーツィヤ」(2004)はネット上で中継され、プッシー・ライオットやヴォイナらアート・アクティビストたちはアクション動画を迅速に編集してYouTubeに投稿します。こうして、彼らの作品は笑いを誘い、共感を集め、壮大に炎上しながら広がっていきました。
戦時下の現在、SNSには反戦の声が見られます。現在のロシアでは、反戦を表明しただけで、「ロシア軍に対する名誉毀損」として拘束されたり、「外国エージェント」(スパイ予備軍)のレッテルを貼られかねません。そんななか、人々はこれまでに社会運動やアート・アクティヴィズムで蓄積されてきた方法を用いて、工夫をしながら声を上げています。
ロシアにおいて、街やインターネットという開かれた空間で、アーティストや活動家はどのように作品を展開し、社会的な主張を表明し、さまざまな暴力に抗ってきたのか。現在の状況も踏まえつつ、探ってみます。(上田洋子)
インターネットは現代文化のストリートである - ゲンロンカフェ
https://genron-cafe.jp/event/20231223/