バイオショック！！

バイオショック前回までのあらすじ！

デュイットは暴風だった、憤怒そのものだった
だからこそ戦場を駆け抜け、村々を焼き女子供だろうが迷いなく首をはねることができた
戦いの後にはいつも雨が降っていた
優しい雨は血に濡れたデュイットを洗い流し、そして癒してくれた
穢れた血を押し流し海の果てへと追いやってくれた
そう思っていた、そう思いたかったのだ
エリザベスはいつでも泣いていたのに、血濡れたデュイットのためではなく、横たわる無垢な者たちの為に
もう弱きものが血を流すことはない。もうエリザベスが涙を流すこともない。もう、デュイットの戦いは終わったのだ
ずっと走り続けてきた。気づけば悔恨の雨は止み、陽はすでに遠く沈み始めていた
振り返れば伸びた影の先にこそ求めたものがあった
黄金の麦畑、その穂を撫でるそよ風たち
女が羽布団をたたけばこぼれた羽は雪となり、その上を童と狼が戯れる
これが、この一瞬の永遠こそがありふれた平穏なのだ
やっとみつけた　やっと