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ブルリフ燦 あたふたバイト奮闘記

(49分)

ISAC
LV7
はぁ。やっぱり私に接客業は向いてないんじゃないかな。
今日だって緊張しまくりでテーブルのお水を溢すわ注文を間違えるわ、お菓子作りに失敗するわで、迷惑かけてばっかり。
一緒に働いている菜々花がフォローしてくれたけど、やっぱり私がしっかりしなきゃ。
でも、リーダーが来てくれたのは恥ずかしかったけど、ちょっと嬉しかったかな。
なんだろ、リーダーにはあまり緊張しないで接客出来るんだよね。
他のお客様にもリーダーにするみたいにできれば……。

「お疲れ高岡」
「あぁ、うん。お疲れ、菜々花」
「まだミスした事引きずってんの?反省するのは良いけど、明日もあるんだから、早めに気持ちを切り替えなさい。落ち込んだままだとミスが続くから、悪循環よ」
「分かってるけど、これがなかなかね……」
「はぁ。ま、あんたらしいけど。そうだ、この後時間ある?ちょっと付き合ってよ」
「え?」

菜々花に連れられて来たのは、ショッピングモール。
何か買うんだろうか?

「えーっと……あったあった」
「ここって、お菓子の材料コーナーじゃん。何か作るの?」
「作らないならここには来ないでしょ?まぁ、それは置いといて、クッキーでも作ろうかなって」
「ふぅん。渡したい人がいるの?もしかして、リーダーだったり?」
「はぁ?なんでそこでリーダーが出てくるワケ?」
「だって、最近菜々花とリーダーって仲良さそうじゃん。バレンタインチョコ渡してないって言ってたし、それかと」
「今更渡すのも恥ずいでしょ。アレシアよ、アレシア。アイツ甘いもの好きだから」
「あぁ、そっちね」
「この前の学園祭のお礼、まだだったから。でも、確かについでにリーダーにも……ってのもアリか」
「なになに?やっぱりリーダーにも渡すの?」
「うっさい!あんたにお菓子作りを教える良い機会だと思ったの。今後役に立つかもしれないんだし、覚えておいて損は無いから」
「えぇ……」
「めんどくさがらない。高岡もたまには女子力磨きなさい」
「…分かった。それじゃ、早く買って帰ろっか」
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