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【FF11】ど田舎者がヴァナで楽しむ【2年ぶりのアンバス計画】

(3時間40分)

みえ
LV13
生まれたばかりの子供は“赤ちゃん”と呼ばれる そう生まれながらにしてすべての人は“赤”なのだ。

DIscordhttps://discord.gg/AZjQa6vX

ヴァナディール奇譚】

第一話「捨てる男」

バストゥークのとある夜

寝静まった町の民家の明かりが一つ灯り
しばらくしてその家の扉からそろりと少年が出てくる。
少年は最近寝る時間になると決まって聞こえる
ある""が気になっていた。
最初は夜に出歩くと両親に怒られるだろうと
無理やり目を閉じて寝ていたが
とうとう気になって仕方なくなり
両親が寝ているのを確認して
音の正体を確かめる決心をしたのだ。

やっぱり聞こえる確かな"音"
とぽん ぼとん ドブン ばしゃん
水の音__。

港の跳ね橋のほうだ_。
少年は音の聞こえる方向に歩き続ける
最初は暗くて少し怖かったが
なんだか冒険をしている気分になり
徐々に楽しくなってきた
歩を進めるうちに音も次第に大きくなる

とぽん ぼとん ドブン ばしゃん
水の音__。
何かが海に落ちる音?

少年は音の出ている場所に着いた
そこには

初老の男が"何か"を海に投げ入れていた。

「おじさん 何をしているの?」
少年は勇気を出して尋ねた

反応はない
男はひたすら海にものを投げつづけている
いや
ものだけではない
高級そうな剣や鎧 お金まで・・・

気味悪くなり帰ろうとした丁度そのとき
男は海を見つめたまま呟いた

「最初は少し荷物を整理するつもりだったんだ」
「少しものを捨てるとすっきりしてなんだか気持ちよくってね」
「段々 もっと捨てよう・・全部捨てよう」
「捨てるものはもうないかって探すようになって」
「・・・全部捨てたよ」

男が振り向いた
目は悲しみに満ちているのに表情は笑っていた

「だいじな荷物 仕事 妻___ 息子」
「そしてこれが最後だ」

男は懐から羽飾りが付いた古びた赤い帽子を取り出し
海へ投げた__。

これで捨てるものはもう無くなった いい気分だ」

少年は不思議と動けずに一部始終を見ていたが
瞬間 両親の声が聞こえたような気がして我に返った

帰らなくては。

そう思って後ろを向いたその瞬間

男の声が聞こえた

「ああ もうひとつ 残っていたな」

振り返るとそこには男の姿はなく
闇の落ちた海から一際大きな水の音が聞こえた

少年は怖くなり暫くそこから動くことは出来なかった__。


(了)





アトルガン時代に辞めて最近またプレイし始めました
右も左も分かりません(;´・ω・)メインは赤!
今月の目標(配信内容)
・兎に角アイテム整理
・操作を思い出す

etc・・ でお送りいたします!

フェンリル鯖の人一緒に遊びましょう!
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