※ 本イベントは、シラス「ゲンロン完全中継チャンネル」からも配信いたします。放送開始から4時間30分を超えてイベントが続いた場合、ニコ生では配信を終了しますが、シラスでは有料で延長配信をおこないます。
※ シラスのシステム上、延長部分のみの購入はできません。延長部分のご視聴をされたい方は、あらかじめシラスで番組本編をご購入ください。
☆ 番組チケット(2000円)のご購入はこちら!
https://ch.nicovideo.jp/genron-cafe/live/lv344242802
☆ 登壇者への質問を募集中!
https://forms.gle/5nrgjPJ49iKjXt7FA
【イベント概要】
2025年4月に開学予定のZEN大学(仮称・設置認可申請中)と株式会社ゲンロンが共同で運営する公開講座第5弾。登壇するのは、京都大学准教授の大塚淳さん、科学作家の竹内薫さんと宮本道人さんです。
第5弾のテーマは「AI時代の科学文化と物語」です。発展が目覚ましい人工知能と大規模化する科学は、もはや人間には理解しきれないメカニズムによって成り立っていると言われます。
AI時代が見据えられるいま、科学はどこまで「わかる」のか。AIは新時代の「神」なのか。AIはどこまで「信じられる」のか。
大塚さんは、人間の理性を超えたAIの発展が、社会や文化への影響だけでなく、科学そのものの地位を問いかけるといいます。他方、竹内さんは長年にわたって最先端の科学技術を取材し、科学の楽しさと恐ろしさの両面を伝えてきました。また、宮本さんも科学とフィクションを応用して企業との未来型共創事業「SFプロトタイピング」の実践に携わる専門家です。おふたりは科学コミュニケーターとしてメディアに多数出演するなどのご活躍をされています。三氏は、ZEN大学(仮称・設置認可申請中)への就任を予定しています。
哲学とコミュニケーションから「科学とはなにか」に向き合ってきた三氏は、AI時代の科学にはどのような物語が必要だと考えているのか。わたしたちの生活にAIと科学はどう関わるのか。人間とAIの関係にはどんな未来がありえるのか。ご期待ください。
【登壇者の大塚淳さんから】
近代以降、科学は我々の生活を良くしてきただけでなく、合理的・客観的思考の模範として、「考える葦」である我々人間の自己理解を形作ってきました。人類を月まで送り、また自身の改変すら可能にする科学は、有限でちっぽけな存在である人間が、それでも理性を働かせることでこの世界の真理を解き明かすことができる、という事実を雄弁に示しているように思えます。しかしながら、今後AIの発展により、科学が我々の理解が及ぶ範囲を遥かに超えて進展していったとき、こうした科学観、そして我々の人間観はどのような影響を受けるでしょうか。我々は、近代・啓蒙時代を通して神から人間の手へと引きずり降ろしてきた真理の審級を、機械仕掛けの新たな神へと差し出そうとしているのでしょうか。またAIのブラックボックス化は、機械学習研究者やプロンプト・エンジニアたちの「神職化」を進めることで、知識の脱民主化・特権化を進めるのでしょうか。ポストAIにおける科学と人間のあり方について、皆さんと一緒に考えてみたいと思います。
【登壇者の竹内薫さんから】
こんにちは、猫好きサイエンス作家の竹内薫です。30年以上、科学の面白さ、奥深さ、ワクワクドキドキ感がわかってもらえるように本を書き、テレビやラジオで話をしてきました。でも、「わかる」ように比喩で書くと専門家から「正確でない」と突っ込まれたり、少しでも数式を使うと「難解だ」と読者からお叱りを頂戴したり。現代科学は、相対性理論・量子力学やDNAの発見、そしてコンピュータが駆使されるようになり、「わかる」気がしなくなりつつあります。しかし、逆説的ですが、実は「わからない」状態の方が楽しいことだってあるのです。30年の試行錯誤の末にサイエンス作家が到達した境地?についてもお話ししたいと思います!
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ZEN大学は、すべての授業をインターネットを介して受けられる2025年4月開学予定の”日本発の本格的なオンライン大学”です。大学卒業資格取得に必要な学びをオンラインで完結することができます。
特定の学問領域に偏ることなく幅広く、ネットを駆使して、全国、いつでも、どこでも、最先端の学びを提供します。また、企業や地域などと連携したプログラムやインターンシップなどの機会を豊富に創出し、これからの社会を生き抜く実践力を養います。
※ZEN大学(仮称・設置認可申請中)は設置認可申請中のため、掲載している内容は今後変更の可能性があります。
科学はどこまで「わかる」のか – ゲンロンカフェ
https://genron-cafe.jp/event/20240301