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ダクソ2!

(6時間)

じべた
LV14

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怪しい猫を見つけたのは三年前の四月
強い光に目がくらんだのを覚えている
降る雪の一粒が温められ雨になるように意思が現われた
初めて自分の体温を知ったようにかじかむ手をこすりながらじっと見てた
温かだった、閉じた暗がりをほのかに照らし、そして癒してくれた、溶けた雪を冬に返し春を迎えさせるように優しく
眺めるだけでいいと思っていた、夢中になってはいけないとわかっていたはずだった、ずっとこごえていたはずなのに
まるで夢の中だった、まさに夢中だった、濡れた体は乾き走る体もどこまでもいける気がした
気付けば微妙な顔をした猫はいなくなり、最初の夢の火が消えていた
今年一月の始まりに醒めた夢の火は未だ燻り続ける
消えたにゃろたんの影響力は計り知れない(当社比)
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