LV85
調整講座を書く
(4時間28分)
目次
・アクセント（アクセント型）
・アクセント（無声化）
・イントネーション（読み下し）
・イントネーション（プロミネンス）
・関西弁
・Exvoiceに近づけるには
まず、自然な音声というのは以下の2つの要素に分けることができます。
・不自然でないこと
・気持ちが乗っていること
まずは不自然さをなくすためのコツについて紹介していきます。
不自然でないというのは、聞いていて違和感を感じないこと、
もっというと、日本語として一般的な響きになっているかということです。
「この一般的な響き」に重要なのがアクセントです。
【アクセント】
アクセント（accent）とは、音声における高低の変化や強弱の差を示す言葉である。
『weblio辞書より』
アクセントとは、簡単にいうと言葉を話すときの音の上がり下がりです。
例えば、「雨」と「飴」では、同じ読みでもアクセントが異なります。
この動画では標準語におけるアクセントについて説明していきます。
アクセントには４つのタイプがあります。
・頭高型
・中高型
・尾高型
・平板
・頭高型
最初の１音目が高く、２音目から下がるアクセント
例：猿（サ＼ル）
・中高型
２音目以降かつ、最後の音以外から下がるアクセント
例：桃太郎（モモ＼タロウ）
・尾高型
最後の音のあとに下がるアクセント
例：犬（イヌ＼）
・平板
最後まで音が下がらないアクセント
例：雉（キジ￣）
尾高型と平板の違いは、単語の後に助詞をつけるとわかります。
①イヌも歩けば棒に当たる
②キジも鳴かずば打たれまい
①（尾高型）では、「ヌ」のあとの「も」で音が下がっているのに対して、
②（平板）では「ジ」のあとの「も」で音が下がっていません。
このように、音が下がる直前の拍のことをアクセント核といいます。
【アクセント核】
頭高型→１拍目
中高型→１拍目と最後の拍以外のどれか
尾高型→最後の拍
平板→なし
また、アクセントは地域によっては異なりますが、
地域は地域なりに規則に沿ってアクセントが変化しています。（いわゆる方言です）
こういった規則から外れた、本来とは異なるアクセントで話すとそれが「不自然さ」になってしまいます。
ので、まずはこのアクセントをマスターしましょう。
正しい標準語のアクセントについては、アクセント辞典にまとめられているので
そちらを購入するのもありです。
『NHK日本語発音アクセント辞典』（5000円+税）
今回はここまでです。
次回はアクセントの無声化についてお話する予定です。
この動画のテキストはFantiaでも無料で公開しています。
よかったら支援していただけると、励みになります。
じゃね
【ここまで動画１】
【ここから動画２】
前回に引き続きアクセントの話です。
今回は無声化について。
無声化とは、文章の中の特定の音が、有声音から無声音に変わることです。
うーんわからん。
無声化する可能性のある音はこいつらです。
キ ク シ ス チ ツ ヒ フ ピ プ
分解すると、
子音が
カ行(k) サ行(sh) タ行(ch) ハ行(h) パ行(p)
母音が
イ段(i) ウ段(u)
の音です。うん……？
こいつらがどういうときに無声化するかというと、
①イ、ウの音が無声子音（k,sh,Ts,h,p）に挟まれたとき
この条件を満たすとき、無声化が起きます。
もうちょっと噛み砕いて説明しましょう。
これは文章をローマ字で分解してみるとわかります。
例えば、草（クサ）という言葉は
Ku Sa
という風に分解できますね。
ここで注目してほしいのが、クの音のuの部分。
前後の子音を見てみると、KとSに挟まれています。
uは無声化する可能性のある音で、前後のKとSはいずれも無声子音です。
なので、この場合はクの音が無声化します
さて、無声化するルールには続きがありまして
②文末の音がキ ク シ ス チ ツ ヒ フ ピ プのいずれかのとき
この場合も無声化します。
よくあるのは、「～です」「～ます」で終わる文章のときですね。
ただし、文章が疑問形のときは無声化しません。
疑問形の文章は最後の音が上がります（これをイントネーションといいます）が、
無声化しちゃうと音をあげられませんからね。（そもそも音が消失してしまうので）
さて、無声化する条件を満たす音が連続した場合はどうでしょうか。
例えば、口（クチ）という言葉がありますね。
子音と母音に分解するとこうです。
Ku Chi
さいしょのキはiがKとKに挟まれているので無声化しそうです。
更に、２つのキも、キの音かつ最後の音なので無声化しそうです。
では２音連続で無声化するかというとそうはならず、
１音目のキだけが無声化して、２音目は無声化しません。
配信のお知らせとかはツイッターで。
@akane_hack
親作品・子作品を見る・アクセント（アクセント型）
・アクセント（無声化）
・イントネーション（読み下し）
・イントネーション（プロミネンス）
・関西弁
・Exvoiceに近づけるには
まず、自然な音声というのは以下の2つの要素に分けることができます。
・不自然でないこと
・気持ちが乗っていること
まずは不自然さをなくすためのコツについて紹介していきます。
不自然でないというのは、聞いていて違和感を感じないこと、
もっというと、日本語として一般的な響きになっているかということです。
「この一般的な響き」に重要なのがアクセントです。
【アクセント】
アクセント（accent）とは、音声における高低の変化や強弱の差を示す言葉である。
『weblio辞書より』
アクセントとは、簡単にいうと言葉を話すときの音の上がり下がりです。
例えば、「雨」と「飴」では、同じ読みでもアクセントが異なります。
この動画では標準語におけるアクセントについて説明していきます。
アクセントには４つのタイプがあります。
・頭高型
・中高型
・尾高型
・平板
・頭高型
最初の１音目が高く、２音目から下がるアクセント
例：猿（サ＼ル）
・中高型
２音目以降かつ、最後の音以外から下がるアクセント
例：桃太郎（モモ＼タロウ）
・尾高型
最後の音のあとに下がるアクセント
例：犬（イヌ＼）
・平板
最後まで音が下がらないアクセント
例：雉（キジ￣）
尾高型と平板の違いは、単語の後に助詞をつけるとわかります。
①イヌも歩けば棒に当たる
②キジも鳴かずば打たれまい
①（尾高型）では、「ヌ」のあとの「も」で音が下がっているのに対して、
②（平板）では「ジ」のあとの「も」で音が下がっていません。
このように、音が下がる直前の拍のことをアクセント核といいます。
【アクセント核】
頭高型→１拍目
中高型→１拍目と最後の拍以外のどれか
尾高型→最後の拍
平板→なし
また、アクセントは地域によっては異なりますが、
地域は地域なりに規則に沿ってアクセントが変化しています。（いわゆる方言です）
こういった規則から外れた、本来とは異なるアクセントで話すとそれが「不自然さ」になってしまいます。
ので、まずはこのアクセントをマスターしましょう。
正しい標準語のアクセントについては、アクセント辞典にまとめられているので
そちらを購入するのもありです。
『NHK日本語発音アクセント辞典』（5000円+税）
今回はここまでです。
次回はアクセントの無声化についてお話する予定です。
この動画のテキストはFantiaでも無料で公開しています。
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じゃね
【ここまで動画１】
【ここから動画２】
前回に引き続きアクセントの話です。
今回は無声化について。
無声化とは、文章の中の特定の音が、有声音から無声音に変わることです。
うーんわからん。
無声化する可能性のある音はこいつらです。
キ ク シ ス チ ツ ヒ フ ピ プ
分解すると、
子音が
カ行(k) サ行(sh) タ行(ch) ハ行(h) パ行(p)
母音が
イ段(i) ウ段(u)
の音です。うん……？
こいつらがどういうときに無声化するかというと、
①イ、ウの音が無声子音（k,sh,Ts,h,p）に挟まれたとき
この条件を満たすとき、無声化が起きます。
もうちょっと噛み砕いて説明しましょう。
これは文章をローマ字で分解してみるとわかります。
例えば、草（クサ）という言葉は
Ku Sa
という風に分解できますね。
ここで注目してほしいのが、クの音のuの部分。
前後の子音を見てみると、KとSに挟まれています。
uは無声化する可能性のある音で、前後のKとSはいずれも無声子音です。
なので、この場合はクの音が無声化します
さて、無声化するルールには続きがありまして
②文末の音がキ ク シ ス チ ツ ヒ フ ピ プのいずれかのとき
この場合も無声化します。
よくあるのは、「～です」「～ます」で終わる文章のときですね。
ただし、文章が疑問形のときは無声化しません。
疑問形の文章は最後の音が上がります（これをイントネーションといいます）が、
無声化しちゃうと音をあげられませんからね。（そもそも音が消失してしまうので）
さて、無声化する条件を満たす音が連続した場合はどうでしょうか。
例えば、口（クチ）という言葉がありますね。
子音と母音に分解するとこうです。
Ku Chi
さいしょのキはiがKとKに挟まれているので無声化しそうです。
更に、２つのキも、キの音かつ最後の音なので無声化しそうです。
では２音連続で無声化するかというとそうはならず、
１音目のキだけが無声化して、２音目は無声化しません。
配信のお知らせとかはツイッターで。
@akane_hack
