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※ 放送終了から1週間後の23時59分までの間、番組をくり返しご覧いただけます。
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【収録時のイベント概要】
陰謀論がひろがっている。
ことアメリカにおいては、2021年1月の連邦議会議事堂襲撃事件も記憶に新しく、同年行われた世論調査では、あわせて16%の市民が「Qアノン」の主張について「完全に同意する」「ほぼ同意する」と答えたという。日本もまた例外ではなく、SNSでもかんたんに見かけることもできるし、2022年4月にワクチン接種会場への不法侵入という刑事事件も発生した。このとき逮捕された4人は「Qアノン」が日本に派生した組織という反ワクチン団体「神真都(やまと)Q会」のメンバーだとみられている。
この陰謀論集団「Qアノン」の取材を続けてきたのが朝日新聞記者・藤原学思さん。その内容をまとめたルポルタージュ『Qを追う』(朝日新聞出版)が2022年9月末に刊行された。本書の中で、藤原さんは大元となる「Q」の正体を追いかけるとともに、Qアノンを信じる人たちとそうでない人たちの果てしない距離こそあれ、しかし地続きではあるという実情、そして同じ社会に暮らしているという現実の中で、自分になにができるのかを模索されている。
おなじく陰謀論に関する取材に積極的に取り組まれているのが、ゲンロンでもおなじみ、ノンフィクションライターの石戸諭さん。自身のシラスチャンネル「石戸諭の<ニュース>の未来」の番組(「日本社会とファクトチェックでは消えない陰謀論〜もっとも広がった陰謀言説から見る危機と現実〜」)などにおいても、陰謀論はある種の依存症ではないか、ともお話しされているが、その真意はどこにあるのだろうか。
おふたりの取材を通して見えてきたこと、「事実」をめぐる報道のありかた、そしてわたしたちの隣人でもある「陰謀論を信じる人たち」の心理や付き合い方を考えたい。
あなたの隣の陰謀論 – ゲンロンカフェ
https://genron-cafe.jp/event/20221104/