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世界遺産・仁和寺の仏教美術と伽藍を巡ろう~372年間非公開だった金堂・五大明王壁画から弘法大師を祀る御影堂まで~(進行:橋本麻里)【ニコニコ美術館特別編】

公式
(2時間37分)

ニコニコ美術館 (ニコ美)提供:株式会社ドワンゴ
2018年までの372年間にわたり非公開だった仁和寺の壁画・五大明王が今秋、5年ぶりに一般公開されます。
色鮮やかに残る寛永年間の壁画をはじめ、今年生誕1250年を迎えた弘法大師を祀る御影堂や、
ライトアップした夜の境内など世界遺産・仁和寺のなかなか見ることができない場所を解説付きでお届けします。



番組概要
■真言宗 総本山仁和寺
仁和四 (888) 年第五十九代宇多天皇によって開創された仁和寺は、天皇の御入室以後、約1000年の間、明治の純仁法親王まで皇子、皇孫が仁和寺の門跡 ( 住職 ) を務められました。
そのため、「御室御所」と呼ばれるようになり、門跡寺院の筆頭格として現在まで法灯を守り続けてきました。

宇多天皇以降、皇族が歴代門跡に就任することによって、歴史上の人物、朝廷、文化人と緊密な関係を築き上げてきました。
特に平安時代の頃には、鎮護国家の道場としてだけでなく、貴族、また当代の有名歌人が集い、度々和歌会が開催されるなど、仁和寺文化と言われるまでの一大サロンを形成するに至っておりました。
『大鏡』『平家物語』『栄華物語』等々の有名な古典文学には、密教を伝えるだけでなく、文芸、絵画、建築等、文化を発信する場としての御室御所の姿が描かれております。

■特別公開【五大明王】
平成30年、総本山仁和寺では、第51世門跡瀬川大秀大僧正の晋山を記念し、寛永年間の移築以来372年にわたり非公開を貫いてきた五大明王の壁画初公開という、歴史的な特別拝観を行いました。

この壁画は、金堂裏堂すなわち須弥壇背面の裏、いわゆるお堂のバックヤードにあたる場所に描かれており、僧侶でも薄暗い手灯りでしか見ることができない貴重な壁画です。

不動明王を中心に金剛薬叉明王、降三世明王、軍荼利明王、大威徳明王の五大明王が柱を挟んで一体ずつ細部まで丁寧に描かれ、柱にも美しい文様が施されています。
不動明王は高さ2.2m、幅3.7m、その他は幅2.8m という迫力です。

このたび、初公開より5年を経て、ふたたび公開することを決定いたしました。
迫力ある壁画を見て楽しむことはもちろん、五大明王の御朱印をいただくこともできます。
どうぞ貴重なこの機会をお見逃しなく、多くの皆様に楽しんでいただければと思います。

■五大明王とは
五大明王とは、数多くの仏の中でも忿怒を表す明王部の代表的な五尊から成り立っており、真言宗においては不動明王・降三世明王・軍荼利明王・大威徳明王・金剛薬叉明王の五尊とされています。
これは護国三部経の一つである『仁王経』に説かれており、彼らはそれぞれ金剛界曼荼羅の中心にいる五仏が仏法に従わない者を懲らしめるために忿怒の明王に変化した姿であると言われています。
この五大明王は護国三部経に説かれるように日本国の安寧を願う鎮護国家の為に修法され、同じく鎮護国家を願って毎年東寺で行われる後七日御修法や五壇法と呼ばれる大法でも必ずこの五大尊壇が組み込まれます。
さらには堂の中に邪悪な者が入ってこないようにする結界の役割を果たしています。

出演者
大林實温(真言宗御室派宗務総長、総本山仁和寺執行長)
鳥越乗聖(仁和寺財務部拝観課)
橋本麻里(ライター・エディター)⇒ @hashimoto_tokyo


展覧会概要
秋の特別拝観 第51世門跡再任記念 金堂裏堂 五大明王壁画特別公開

会期 : 令和5年10月14日(土)~12月3日(日)
休館日: 10月31日(火)11月1日(水)16日(木)17日(金)
会場 : 仁和寺
時間 : 11月末まで 10時~ 17時(受付16 時30分終了)
     12月3日まで 10時~ 16 時30分(受付16時終了)

雲上の国宝展 仁和寺雲海ライトアップ

会期 : 令和5年10月13日(金)〜12月3日(日)の金土日月祝開催
     ※11月20日(月)・27日(月)・12月1日(金)を除く
休館日: 10月31日(火)11月1日(水)16日(木)17日(金)
会場 : 仁和寺
時間 : 18:30〜21:00(18:00受付開始 20:30受付終了)

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