くにぶり義報

喪心七十年、反攻の時至る。

■三の丸尚蔵館旧御物文化庁移管・皇居東御苑カフェ設置問題…昭和天皇崩御ののち“相続税対策”で国への寄贈を余儀なくされた御物（皇室に代々伝えられた宝物）を保管する三の丸尚蔵館が、「観光立国」「文化財活用」を名目に、十月一日付で宮内庁から文化庁（独立行政法人国立文化財機構）へ移管された。「観光利用」や「文化財保護」を口実にした皇室からの歴史的至宝剥奪は、天皇陵・京都御所・桂離宮・正倉院等にも波及するか？一方、皇居東御苑では、皇居の一部であることを忘却したかのような大規模観光施設の建設計画が、宮内庁によりすすめられている。

■皇居前広場＝インバウンド集客イベント会場化構想…従来「国家的行事」に使用が限定されてきた皇居前広場（皇居外苑）を、「観光立国」政策に沿って、訪日客向けイベント等にも使用できるよう規制を解除する環境省の構想。十月六日にはその予行演習（実証試験）が開催された。

■北の丸公園観光開発問題…皇居前広場の観光イベント会場化構想に続き、北の丸公園（皇居外苑北の丸地区）のインバウンド向けテーマパーク化も企む環境省。十月十二日開催の第三回「北の丸公園の利用の在り方に関する検討会」で明らかとなった最終報告書（案）の内容とは？

■事実上の「女性宮家」法制化を許すな…「女性宮家」を「女性皇族の婚姻後の皇族身分保持」と言い換えただけの政府報告書。国会での左派政党との妥協で正真正銘の「女性宮家」「女系皇族」法制化に進むおそれも。実現困難な「旧宮家からの養子容認」案に懐柔され油断する“保守”派は、何時この騙まし討ちに気づくのか。／など。