研究の現場では、日々研究者らが自身の専門分野に関する膨大なデータを収集・整理・分析しています。つまり研究者とは、謂わばデータのプロフェッショナル「情報蒐集家」とも言える存在です。今回のシンポジウムは、文系理系の枠を越えた多岐に渡る研究分野から、日々膨大な情報と格闘している情報蒐集家5名を招聘し、ご講演をいただきます。講演では、講演者らが日々取り組む情報収集の素晴らしさや難しさだけでなく、これからの情報化社会に向けて今現在抱えている問題や目指す未来の姿まで、その魅力を余すところなく解説します。
講演終了後は、多摩六都科学館の原朋子主任研究員をファシリテーターに迎え、自然科学研究機構の川合 眞紀機構長と講演者らによるパネルディスカッションを行います。今や無尽蔵に収集される膨大なデータを、私たちはより素晴らしい社会形成のためどのように活用していくべきか、皆さまもぜひ一緒に考えてみてください。
プログラム
開会挨拶
13:30 自然科学研究機構 機構長 川合 眞紀
13:35 多摩六都科学館 館長 髙柳 雄一
講演
13:40 『バーチャル天文台により加速される天文学研究』白崎 裕治(自然科学研究機構 国立天文台 助教)
14:15 『先人の足跡を掘り起こし、発見の旅をつづける』山田 奨治 (人間文化研究機構 国際日本文化研究センター 教授)
14:50 『モノフィレアという植物を調べるプロセス』塚谷 裕一 (東京大学 大学院理学系研究科 生物科学専攻 教授)
15:35 『データからオープンデータへ、さらにLinked Open Dataへ』武田 英明 (情報・システム研究機構 国立情報学研究所 教授)
16:10 『ライフサイエンスデータへの糖鎖情報の統合化:生命理解の深化』木下フローラ聖子(創価大学 糖鎖生命システム融合研究所 教授)
パネルディスカッション
16:50 『ビッグデータと人はどう寄り添って生きていくか』
ファシリテーター:原 朋子(多摩六都科学館 主任研究員)
閉会挨拶
17:25 自然科学研究機構 副機構長 吉田 善章
公式サイト
https://www.nins.jp/event/cat75/nins_sympo/36.html