※ 本イベントは、シラス「ゲンロン完全中継チャンネル」からも配信いたします。放送開始から4時間30分を超えてイベントが続いた場合、ニコ生では配信を終了しますが、シラスでは有料で延長配信をおこないます。
※ シラスのシステム上、延長部分のみの購入はできません。延長部分のご視聴をされたい方は、あらかじめシラスで番組本編をご購入ください。
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【イベント概要】
園芸家、華道家で観葉植物専門店RENの代表・川原伸晃さんによる初の単著『プランツケア 100年生きる観葉植物の育て方』(サンマーク出版)が7月5日(水)に刊行されました。
これを記念して、著者の川原さん、そして本書で川原さんと対談されている、都市環境の微生物コミュニティ研究、事業者で株式会社BIOTAの代表取締役・伊藤光平さんをお招きし、トークイベントを開催します!昨年7月に開催された「猫と植物──ネコデウスからクサデウスへ」に登壇した、ゲンロンの上田洋子が聞き手となり、お二人にお話を伺います。
川原さんは、植物を長持ちさせることがまわりまわって人間のためにもなるという思想のもと、観葉植物のケアを請け負うRENを運営されています。他方、伊藤さんは昨今推奨される除菌・殺菌だけではなく、菌を積極的に加えたり取り込む「加菌™」も人間の健康に不可欠だとして、「微生物多様性」を提唱されています。
観葉植物を育てるには、プラスチックの鉢で十分なんじゃないの?
菌が部屋に浮いていたら不潔だし、どんどん除菌するべきでしょ?
いえいえ、そんなことはないんです。
都市で生活していると、土や植物との触れ合いは少なくなり、また微生物を避けがちになります。
植物をケアすること、微生物とふれあうことは、人間の健康にどのようなよい効果をもたらすのでしょうか。
コロナ禍以降、観葉植物の需要が激増し、清潔こそが健康につながるという考え方が一般的になったいま、わたしたち人間がよりよく生活するにはどうすればいいのか。「プランツケア」と「微生物多様性」から考えます。
【登壇者の川原伸晃さんよりメッセージが届きました!】
植物は正しく世話をすれば人よりも長く生きる、まず本書はこれを前提として書かれています。しかし100年生きる育て方について書いている一方で、人間は植物に対して不真面目な「観光客」でいいとも書いています。なぜなら植物は人間を遥かに超越した生命だからです。正しい環境で管理された植物はみるみると成長し、多くの種に決まった寿命はありません。ひとたび繁茂し始めた植物は根絶やしにする方が難しいほどです。植物は人間の不真面目な管理すらも包含する「不老不死」な存在なのです。そのような超越的存在である植物をケアすることで結果的に人間もケアされる、これが本書の真のメッセージです。
そして植物の超越性を支えているのが実は微生物なのです。1g中に1億個以上ともいわれる土壌微生物の存在なしには植物の健康は成り立ちません。人間の健康においても腸内細菌の重要性はよく知られています。内臓と土壌では微生物が同じような役割を担っていることを多くの専門家が指摘しています。本書で微生物の専門家である伊藤光平さんと対談したのもそのような経緯からです。人間にも植物にも必要不可欠なはずの微生物のことを僕たちはまだ十分に知りません。アフターコロナの公衆衛生を考えるにも、プランツケアの真髄を学ぶにも、どうやら「微生物多様性」を避けて通ることはできないようです。
君たちはどう生えるか?そして、君たちはどう醸すか?ゲンロンカフェならではの文理融合イベントに是非ご期待ください。
君たちはどう生えるか – ゲンロンカフェ
https://genron-cafe.jp/event/20230807/