日本のアングラ演劇において寺山修司・天井桟敷と双璧をなす唐十郎・状況劇場。
今年の2月に番組では寺山修司を通しての時代論と日本論を配信しました。
そして、今回は唐十郎の世界を通して時代と日本を見つめなおしたいと思っています。
まずは唐十郎論からスタートです。
“過剰を描くのが唐十郎”と宮台真司さんが言う唐十郎の世界・作品未体験の方にもわかるように説明します。
唐十郎ヒストリー、作品紹介・解説、唐十郎演劇論(寺山修司との対比)、人物像・哲学…と、唐十郎とその世界を徹底解説する唐十郎論の決定版!
そして、その唐十郎の世界を通して時代論を展開します。
今の日本社会は“過剰”とは真逆と言えそうだが、一体いつから日本社会は“過剰”を捨ててしまったのか? 人々の過剰性はどこに消え、何がそこを埋めているのか?
また、唐十郎舞台には欠かせない役者の肉体性も、現代社会あるいは現代の表現においては薄まりつつあるように思えます。
そんな時代に、過剰を描き、役者の肉体性をよりどころとする唐十郎の作品を上演する意味とは?
など…唐十郎=過剰=肉体性を通して見る<時代論>と<日本論>です。
ゲストは40年ほど前に状況劇場の舞台に役者として立ったことのある作家・島田雅彦氏。
そして劇団唐組座長代行・久保井研氏。
◆参考作品:劇団唐組『透明人間』
https://karagumi.or.jp/information/1102/