1960-70年代の日本写真史に、
『私写真』というジャンルを切り拓いた深瀬昌久の国内初回顧展と、
日常のなかの予期せぬ素敵な発見(セレンディピティ)をテーマに
奈良美智、ホンマタカシ、石川直樹、牛腸茂雄、潮田登久子、中平卓馬ら22名の作家たちの
「ささやかな発見」を捉えた作品の生解説をお届けします
番組概要
■深瀬昌久 1961-1991 レトロスペクティブ
このたび東京都写真美術館では「深瀬昌久1961–1991 レトロスペクティブ」展を開催します。
深瀬昌久は自身の私生活を深く見つめる視点によって、
1960年代の日本の写真史のなかで独自のポジションを築きました。
それは写真の原点を求めようとする行為でもあり、のちに「私写真」と呼ばれ、
写真家たちが向かった主要な表現のひとつとして展開していきます。
深瀬は妻や家族など、身近な存在にカメラを向け、
自身のプライベートを晒しながら、自己の内面に潜む狂気に意識を向けていきます。
その狂気は、被写体に対する愛ある眼差しと、ユーモラスな軽やかさが混在し、
深瀬作品を特別で唯一無二なものにしています。
本展では、〈遊戯〉〈洋子〉〈烏(鴉)〉〈家族〉など、
主要作品を網羅した東京都写真美術館のコレクションに加え、
《無題(窓から)》〈洋子〉、日本大学芸術学部が1980年代初頭に収蔵した〈烏(鴉)〉、
個人所蔵の〈ブクブク〉〈サスケ〉ほか、充実した作品群によって構成します。
1960年代から1990年代の初頭に活動した深瀬昌久の軌跡を辿り、彼独自の世界に触れる機会とします。
(公式ページより)
■TOPコレクション セレンディピティ 日常のなかの予期せぬ素敵な発見
「セレンディピティ」という言葉があります。
「セレンディップの三人の王子」というペルシアのおとぎ話を由来とするこの言葉には、
「偶然と才気によって、予期しない発見をすること」という意味があります。
たとえば、こんな経験はないでしょうか。
偶然見つけたポストカードの写真に心が動いたり癒やされて、
壁に貼っておいたり、大切に手帳にはさんでとっておいたり。
あるいは、撮りためたたくさんの写真を見返してみたら、
そのうちの2枚が撮影した場所や時間を越えてつながって、
それまで気づかなかった何かを発見したり。
それはまさしくセレンディピティの産物といえるでしょう。
本展覧会では、約3万7千点に及ぶ当館の収蔵作品のなかから、
セレンディピティをキーワードに、
ありふれた日常の何気ない一瞬を撮影した作品などを見ていきながら、
写真家たちに訪れたささやかな心の機微を探ります。
そしてまた、展覧会を見るという行為自体も、
予期しない出来事との出会いにあふれた、セレンディピティな体験です。
何年も続く制限された日々のなかで、
様々な辛い出来事や不都合な出来事をたくさん経験してきた私たちですが、
こうした写真家たちの視点をヒントに、
セレンディピティの産物としての癒やしや心の豊かさを回復する種を見つけることができるかもしれません。
(公式ページより)
出演者
●
武内厚子(東京都写真美術館 学芸員/エデュケーター)
●
山﨑香穂(東京都写真美術館 学芸員)
展覧会概要
深瀬昌久 1961-1991 レトロスペクティブ
開催期間:2023年3月3日(金)~6月4日(日)
休館日:毎週月曜日(ただし、5/1は開館)
料金:一般 700(560)円/学生 560(440)円/中高生・65歳以上 350(280)円
TOPコレクション セレンディピティ 日常のなかの予期せぬ素敵な発見
開催期間:2023年4月7日(金)~7月9日(日)
休館日:毎週月曜日(ただし、5月1日は開館)
料金:一般 700(560)円/学生 560(440)円/中高生・65歳以上 350(280)円
会場:東京都写真美術館
(アクセスページ)
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