※ 本イベントは、シラス「ゲンロン完全中継チャンネル」からも配信いたします。放送開始から4時間30分を超えてイベントが続いた場合、ニコ生では配信を終了しますが、シラスでは有料で延長配信をおこないます。
※ シラスのシステム上、延長部分のみの購入はできません。延長部分のご視聴をされたい方は、あらかじめシラスで番組本編をご購入ください。
☆ 番組チケット(1000円)のご購入はこちら!
https://ch.nicovideo.jp/genron-cafe/live/lv340718816☆ 登壇者への質問を募集中!
https://forms.gle/3ozG2c4LBHjPZ1AY7【イベント概要】
本年3月10日、映画『Winny』が公開されました。映画では、2002年にプログラマー・金子勇氏が開発したファイル共有ソフト「Winny」をめぐる事件と裁判が扱われています。
当時、金子氏が2ちゃんねるに無料公開したWinnyが悪用され、著作権侵害や情報漏洩が多発し社会問題になりました。実際に違法アップロードを繰り返した人々だけでなく、開発者の金子氏も著作権法違反幇助の容疑で逮捕されてしまいます。7年もの裁判の末無罪を勝ち取ったものの、金子氏は判決から一年半後に急逝されました。
Winny事件では、開発者にまで悪用の責任が追及されました。映画に出てくる台詞で言えば、「ナイフで人を刺した者だけでなく、そのナイフを作った者」まで罪に問われるようなものです。これは技術開発の自由と権利を脅かしかねない事件でした。
一方でこの事件が起こった背景の一つに、社会が新しい技術に対して抱く不安がありました。現在も生成系AIの開発停止を求める声が出ているように、技術開発の急速な進展は、ときに法律の整備や人々の常識を上回ってしまうことがあるのです。
このたびゲンロンカフェでは、映画公開を機にあらためてWinny事件を考えるイベントを開催します。
お招きするのは、実際に弁護を担当し、映画『Winny』の壇俊光役のモデルとなった壇俊光さん、金子勇氏とも親交のあったプログラマーの清水亮さん、同作に監修者として関わったシラス代表の桂大介さんです。
金子氏の生前を知る人は意外に少ないです。イベントでは、金子氏の技術開発の背景にあった当時のITをめぐる思想や技術的状況、Winnyが用いたP2P技術の価値、さらにはIT技術と社会・倫理の関係についてなど、さまざまな角度からWinnyとその事件についてお話しいただく予定です。そもそも、なぜ金子氏のような優秀な技術者が危険な賭けをするようになったのでしょうか。
IT技術が私たちの日々の生活に大きく影響を及ぼす昨今、ITに詳しい方だけではなく、技術と社会の関係に関心がある方にひろくご覧いただきたい注目イベントです。どうぞお見逃しなく!
Winnyと金子勇が見た未来 – ゲンロンカフェ
https://genron-cafe.jp/event/20230412/