ある日、黒船が天(そら)から降ってきた――。
One day, a black ship fell from the sky...
“刻(とき)を操る力”のある伝説の秘宝“時辰儀(じしんぎ)”をめぐって
京の都で繰り広げられた“スサノオ事変”は、
仮面の将軍・“無限斎(むげんさい)”こと吉田松陰の死をもって終結した。
「俺達にはまだやるべき事がある」
故郷の萩にて、かつての師・吉田松陰の墓参りを終えた
高杉晋作と相棒の桂小五郎は、再び京の都に戻ってきた。
師の教えを守らんとひた走る高杉の隣に、
いつになく遠い目をする桂の姿……。
その時、地響きとともに空が割れ、“時空の裂け目”から、
破壊したはずの時辰儀が出現。
“意思”を持ち始めた時辰儀が、制御不能の暴走を開始する!!
さらに因縁の好敵手として立ちはだかるのは、
先の戦で副長・土方歳三を失った新撰組!!
局長・近藤勇が口にしたのはなんと、
新たな“無限斎”の存在だった――。
戻すのか、変えるのか。
「必ず、正しき刻の流れに戻してみせる」高杉の決意と、
「ずっと、おまえに言えなかったことがある」揺れる桂の胸の内。
やり直しの利かない運命(アンリセッタブル・クライシス)に翻弄され、
志士たちの新たな物語が動き出す!!