• 6
  • 20
コメント

ばろっく +13

(2時間19分)

あいびす
2032年5月14日
「大熱波」と呼ばれる大異変により荒れ果て、異形の者たちが徘徊する世界。
人々は、"バロック"と呼ばれる歪んだ妄想にすがり、この荒廃した世界を生き抜いていた。
主人公は記憶を失くし、虚ろな心に罪の意識だけを抱えてさまよっている。
大きな翼を持つ紅い瞳の男が、導くように彼に告げる。
「世界を癒すことでのみ、お前の罪は赦される。行け、聖域へ。」
そして主人公は、深紅の空に高くそびえる神経塔を目指し、廃墟の街をあとにする。
己の罪を…そして、世界を癒すために。

・バロック
ポルトガル語のBarroco(歪んだ真珠)から転じて、本作では「歪んだ妄想」という意味でつかわれる言葉。荒廃した世界を、人々はこの"バロック"にすがって生き抜いている。その影響は精神だけではなく、身体にまで及ぶ。また、バロックに冒された人物そのものを指すこともある。
・神経塔
荒れ果てた大地にひときわ高くそびえる、奇妙な形状の塔。元々はマルクト教団の中心的施設だが、大熱波以降、無数の異形たちが徘徊する場所となった。塔の内部構造は一定ではなく、常に変容しているという。
・大熱波
2032年5月14日に世界を焼き尽くしたとされる大異変。物理的な破壊のみならず、世界中の全てを歪ませてしまった。大熱波のあとも、世界は歪み続けている。
・異形
個々の持つバロックが増幅され、人間がその形を留めないまでに歪んでしまった存在。人としての意識は残っておらず、もはや意思の疎通は不可能である。
・マルクト教団
自らを天使と名乗る「偽装天使」たちを擁する教団。神により救われるとする従来の宗教とは異なり、「神は守護すべき存在である」と説く。
・偽翼
マルクト教団の信者がつけているイミテーションの翼。翼の大きさが階級を示しており、大きな翼を持つものほど上位の天使であるとされる。偽翼を背負っているものを総じて「偽装天使」と呼ぶこともある。
・浄化
バロックにより歪んでしまった人間や異形などを、存在の本質である「イデアセフィロス」へと昇華させること。浄化能力は、世界で唯一主人公のみが持つ特殊な力。
親作品・子作品を見る