ウィーン工房の《アームチェア》から、
シャネルの《イヴニング・ドレス》まで。
1910年代から30年代という急速に変化する社会のなかで、作家たちがときに交わり、
ポリフォニーのように共鳴しながら探求したいくつもの「モダン」の形を紹介します。
番組概要
1910年代から30年代は西欧を中心に日本を含む各地で、様々な「モダン」の形が現れた時代でした。
機能主義に基づく「モダニズム」は、いまだに当時の中心的な動向と見なされていますが、
一方で、大衆消費社会が進展したこの時代は、
常に新しくあるために装飾することに価値が置かれた、儚き「モダニティ」の時代でもありました。
そして、この対立的に捉えられてきた二つの「モダン」は、
実際にはいくつもの様態をうちに含みグラデーションをなしており、
複雑に関係しながら濃密な時代を作り上げていました。
当時の作家たちは国やジャンルを超えて交流し、情報を共有して同期し合いました。
その範囲は、絵画、彫刻から、家具、食器、洋服、さらにそれらを収める建築や都市など、私たちが活動する空間全体におよびます。
1914年に勃発した人類史上初の世界大戦が象徴するように、
この時代の最大の出来事は世界が一気に同期したということでした。
本展ではおよそ400点の作品や資料をもとに、
急速に変化する社会の中で作家たちがときに交わり、
ポリフォニーのように共鳴しながら探求したいくつもの「モダン」の形を紹介します。
(公式ホームページより)
出演者
●
廣田理紗(島根県立石見美術館 主任学芸員)
●
千葉真智子(豊田市美術館 学芸員)
展覧会概要
島根県立石見美術館「交歓するモダン 機能と装飾のポリフォニー」
会期 : 2022年9月17日(土)~11月28日(月)
※会期中一部展示替えあり 前期:10月24日まで、後期:10月26日から
休館日: 火曜日
会場 :
島根県立石見美術館 展示室C・D
時間 : 9:30~18:00(展示室への入場は17:30まで)
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