情報都市トムソーヤ島。
ここの住人たちは視覚情報デバイス「デコ」を使い、超再現空間と呼ばれる仮想空間と、現実をリニアに行き来する生活を営んでいた。
さらにトムソーヤ島では、あらゆる物事について"らぶ"と呼ばれる相互評価が数値的に可視化されており、住人たちがバランスのとれた価値観を保つことで平和な社会を形成していた。
"らぶ"を集めることでデコの機能が拡張されることもあり、住人は多くの"らぶ"を集めるために日々奔走している。
そんな島では、「怪人0」が引き起こしているとされる、"らぶ"消失事件「0現象」の噂が広がっていた。
ある日、島に住む普通の女の子ベリィは「ユーレイ」と呼ばれる住人のハックと出会い、0現象に偶然巻き込まれてしまう。
彼女は怪人0と0現象の謎を突き止めるため、ハックたちが結成したユーレイ探偵団に参加する。
探偵団に舞い込む依頼を解決していくなかで、ベリィはトムソーヤ島に隠されたある真実に近づいていく。