※ 本イベントは、シラス「ゲンロン完全中継チャンネル」からも配信をいたします。放送開始から6時間を超えてイベントが続いた場合、ニコニコ生放送では配信を終了しますが、シラスでは有料で延長配信をおこないます。
番組チケット(1000円)のご購入
https://ch.nicovideo.jp/genron-cafe/live/lv337268177
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【イベント概要】
モンゴルにはシャーマンが次々と生まれている—
モンゴル研究者の島村一平さんは新著『憑依と抵抗』で、2012年の時点でシャーマンの数は1.5万人から2万人と述べています。当時の人口が300万人なので、少なくとも150人から200人にひとりはシャーマンという計算になります。ビジネスの失敗や家族との不和など、つらい出来事を機にシャーマンと関わりをもち、その後自分もシャーマンの道に入っていくひとが後を絶たないそうです。
かつてモンゴルはソ連の影響下にありました。宗教は禁じられ、それどころか自国の歴史を自由に語ることすらできませんでした。シャーマンがふたたび生まれ、増殖していくのは共産圏を率いていたソ連が崩壊した90年代以降です。国の自由化が国民のナショナル・アイデンティティの模索とスピリチュアルなものへの傾倒をもたらしたのです。他方、その裏には急激な経済体制と生活の変化による困難に由来する心理的ストレスがありました。
臨床心理士の東畑開人さんは『野の医者は笑う』で、沖縄における「野の医者」、つまりスピリチャル系のヒーラーたちの活動を調査しています。心を癒し、治癒する仕事に関わっているひとたちには、自らが心に傷を負い、その傷を癒すために人を癒しているひとが多いというのは、モンゴルでも沖縄でも同じように見えます……(※ 全文は
https://genron-cafe.jp/event/20220625/ からお読みいただけます)