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【収録時のイベント概要】
ソヴィエト建築の本田晃子、中国共産主義建築の市川紘司、そしてロシア文学者の上田洋子が、共産主義の二大首都・北京とモスクワの建築を、その中心にある広場から考察する。天安門広場と赤の広場を、建築・都市計画・祝祭などの面から徹底的に解明する。
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1949年10月1日、毛沢東が中華人民共和国の建国を宣言すると、中国では「頼れる兄貴」たるソ連の建築・都市計画思想が金科玉条となる。結果、古都・北京はドラスティックに変貌を遂げる。巨大な街区ブロックを基本単位とする再開発、中央から周縁へと同心円的に構成される都市計画、そしてスターリン様式を翻案した復古主義的記念建築…。こうした北京大改造の中心にあったのが天安門広場に他ならない。面積を大幅に拡張し、人民英雄記念碑等の国家モニュメントを多数附設することで、広場は数十万人を動員する派手やかな国家イベントの舞台へと設えられた。北京は、共産主義建築が、中華の伝統的都市構成と鋭く衝突しながら展開された稀有な空間である。その衝突の諸相を考えたい。(市川紘司)
ソ連時代、赤の広場はメーデーや革命記念日の際の祝祭のための空間であると同時に、革命のために命を落とした無名戦士たち、ソ連邦の指導者たちが葬られた喪の空間でもあった。(全文は以下のページからご覧いただけます)
建築からみる北京とモスクワ – ゲンロンカフェ
https://genron-cafe.jp/event/20160128/