• 46
  • 0
コメント

勇者パーティーを追放されたのでけも耳美少女とスローライフを送るのでもう遅い雑談

(3時間01分)

アルディア
「大型肉食恐竜型ハンターさん……もうダメだ。 肥料を探したけど全部使い切って無くなってる。 肥料が無い以上農作物が収穫できない」  小型獣型ハンターが私たちの元へと駆け寄ってそう告げる。 その言葉に大型肉食恐竜型ハンターは溜め息を吐いた。 「はぁ・・・低レベル過ぎる」 「何が低レベルだ! 殴らずにどうやって勝つ気だ!」 「いえ、ここには椅子やテーブルが見掛けないようなので疑問に思いまして」  「イス? テーブル? そんな言葉、聞いたことがありませんが……」  理論家の小型獣型ハンターでさえ、気付いて無い様だ。 「とりあえずこの植物で試してみるか」 大型肉食恐竜型ハンターは適当な草を選んで茎を切った。  ビュッ、ビュッ、ビュッ、ビュッ、ビュッ―――。 すると草は溶けてオレンジのようにどろりとオレンジボールになった。  「なんだ……コレ?」  「知っているかい? 今、オレンジボールが一個、 金貨200億枚の値段なんだ。これ小学生レベルの知識だよ」 「…は?」  ふむ、やはり知らんか。もっともそれは仕方のない話なのかもしれない。 「あのー、少し聞くけど、いい?」  大型肉食恐竜型ハンターはなるべく失礼のない話し方で言った。 「何かな?」とマサツグ。  「えっとだね……土に金貨を撒くのはどうだろうか」  「金貨……ですか? アレが肥料になると……!」  「大型肉食恐竜型ハンターの案は悪くない。だが、一つ肝心な事を忘れている」  「金貨を撒けばミヤモトとマツオ(蛆虫)が集まりおまけの中身が荒らされてしまう」  自分の意見の欠点を指摘され頷く大型肉食恐竜型ハンター。 だが、その可能性も考慮していたのか、打開策を明示する。  「それなら疾風戦術を取ろうと思う。みんな甲冑を脱ぎ捨ててくれ」  「勝算は?」 「僕の読みどおりに戦局が動いてくれれば、九割ほどで」  「彼我の戦力差、出ました! 人間軍、およそ300。魔物軍、およそ5000!  5秒後に接触。敵戦力分析と指示をくれ!」 「あの子も抱いてあげて」
親作品・子作品を見る