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【収録時のイベント概要】
今日、「マスコミ」ほど憎まれている言葉は少ない。
わずかでも肯定的なことを書けば、たちまち「マスゴミ」批判が押し寄せてくる。
その批判の内容も様々だ。もちろん、正当な批判も存在する。
ただ酷いものになると、マスコミが発信する内容はすべてウソであり、真実はインターネット(しかも「まとめサイト」のたぐい)にあるといわれたり、マスコミは中国や韓国とともに「反日包囲網」を形成し、日本を意図的に攻撃しているとさえいわれる。
ついには、政府が「放送法」などを使って、積極的にマスコミをコントロールするべきだという暴論まで出てくる始末だ。
かくもメディア問題が炎上したことは今日をおいてほかにない。
そこで今回は、戦時中に行われた「大本営発表」の歴史を踏まえて、現在日本の政治とメディアの関係について考えてみたい。
大本営発表は、日本メディア史の最暗部である。
「ネトウヨ」でさえ、この歴史を肯定的には語ることはない。
と同時に、大本営発表は70年以上前のできごとであるがゆえに、かえって利害当事者がおらず、また現在の政治的な環境に左右されず、メディア問題を語りうる格好のテーマでもある。
なぜ戦時中のメディアは、軍の報道に飲み込まれ、その拡声器になってしまったのか。
その具体的な歴史は、今日のメディア問題を考えるヒントになるだろう。
今回は、ジャーナリストの青木理氏をゲストにお招きする。(辻田真佐憲さんによる概要文全文は下記リンク先よりお読みいただけます)
大本営発表にはこう対抗せよ
https://genron-cafe.jp/event/20160913/