時は大正――。
金持ちの家に生まれ、何不自由なく育ってきた志磨珠彦は、
大事故に遭い、右手の自由と父の期待、そして母を失う。
養生という名目で田舎に厄介払いされ、
いつしか世の中すべてを嫌う厭世家(ペシミスト)になっていた。
そんな彼のもとへ、夕月と呼ばれる少女がやってくる。
珠彦の世話をするために父があてがった、妻だった。
最初は夕月をうっとうしく思っていた珠彦だが、
次第にその笑顔と優しさに心を開いていき――。
果たして、二人は本当の夫婦になれるのか。
大正ノスタルジック・ラブストーリー、開演!