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震災から10年の2021年3月11日、ゲンロンでは小松理虔氏の新著『新復興論 増補版』を刊行。
同日、演出家・劇作家の平田オリザ氏と小松氏の対談を開催する。司会はゲンロンの上田洋子が務める。
『新復興論』初版刊行から2年半の時が経った。福島県いわき市在住の小松氏は今年1月に『地方を生きる』(ちくまプリマー新書)を刊行。ローカル・アクティヴィストとして、食や歴史資源など、地方が本来持っている力を再発見し、地元の文化を盛り上げ、社会を維持する活動を続けている。
いっぽう平田氏は、復興の柱として2015年に双葉郡広野町に新設された中高一貫校・ふたば未来学園で、開校当時から演劇の授業を担当してきた。平田氏と福島県の演劇の関わりは深く、2004年からいわき総合高校の演劇講師を務め、2020年には作家の柳美里氏、そして小松氏とともに「浜通り演劇祭」を企画している。柳美里の戯曲『町の形見』など、震災の記憶を扱う優れた作品も生まれているが、演劇や文化は震災後、いかなる役割を果たしてきたのか。
平田氏は2020年、活動の拠点を東京・駒場から兵庫県豊岡市に移し、江原河畔劇場という新しい劇場の芸術監督を務めている。いまはコロナ禍により活動が制限されているが、今後はこの地で世界最大の国際演劇祭を実現するという。また、この4月には、同地に平田氏の構想による芸術文化観光専門職大学が開校予定だ。
震災後、復興という全国共通の課題のもと、地方と芸術・文化の関係は緊密になったようにも感じられる……(※ 全文は
https://genron-cafe.jp/event/20210311/ からお読みいただけます)
※ 放送のみ(会場は無観客)のイベントです。