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言葉に歴史あり。
そう言われれば、「たしかに」と思うものの、実のところどんな歴史があるのかとなると、なかなかイメージが湧かないものです。
日本語の場合なら、文字で残っているだけでも千数百年の歴史があって、私たちはその一部を、高校の古典の時間にかじったりします。例えば、『古事記』が記された時代にも、平安にも、戦国にも、江戸にも、明治にも、昭和にも、どの時代にも日本語は使われていて、そこではなにかが連続している一方で、時とともに変化もしてきました。現在私たちが使っている日本語は、そうした気の遠くなるような積み重ねの上にあるわけです。
そんな言葉の歴史を知ると、日本語で読んだり書いたり話したりすることが、いちだんと面白くなったりもします。とはいえ、どこから手をつけたらよいかとなると迷うのもまた事実。そんなとき、頼りになるのは日本語の研究者です。
今回のゲンロンカフェでは、日本語学をご専門とする練達の研究者、今野真二さんをお迎えします。今野さんは、縦横無尽に古今の文献を渉猟・分析して、一般読者に向けた本も多数書いている、日本語の考古学探偵ともいうべき存在。例えば、2020年には『日本語の連続/不連続』、『乱歩の日本語』、『ことばのみがきかた 短詩に学ぶ日本語入門』、『言霊と日本語』を刊行しておられます。
あるときは日本語の大きな流れと変化を見てとり、またあるときは作家の言葉遣いを精緻に分析し、はたまた辞書やかなづかいや言葉あそびと多様な角度から日本語のすがたを浮かび上がらせる今野さんに、近著を手がかりとして日本語の歴史について語っていただきます……(※ 全文は
https://genron-cafe.jp/event/20210210/ からお読みいただけます)