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DQ3RTA

(1時間20分)

黒沢義明
12月、きびしい寒さの中迎えたDQ3RTA並走。
開幕ピラ乙からのドル乙、その後も勢いを見せず終わってみれば330を越える惨敗だった。
ミラーに流れる失望のコメント、どこからか聞こえる「よしあきは終わった」の声
無言でブラウザーバックをするリスナー達の中、黒沢は独りベンチで泣いていた。
「どうすりゃいいんだ・・・」黒沢は悔し涙を流し続けた。
どれくらい経ったろうか、黒沢ははっと目覚めた。
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいベンチの感覚が現実に引き戻した。
「やれやれ、はやく帰って明日の並走にそなえなくちゃな」黒沢は苦笑しながら呟いた。
立ち上がって伸びをした時、黒沢はふと気付いた。
「あれ・・・?こんな時間から並走がたっている・・・?」
黒沢が目にしたのは、Discordを埋めつくさんばかりのに書かれた並走者達コメントだった。
どういうことか分からずに呆然とする黒沢に、見覚のある名前達のコメントが流れてきた。
「よしあき、並走だ、最下位なら罰ゲームだぞ」コメント者の名前を見た黒沢は目を疑った。
「う・・・うさぎさん?」「なんだくろちゃん、居眠りでもしてたのか?」
「も・・・元部長のふなさん?」「なんだ黒沢、勝手にふなさんを引退させやがって」
「もりぞーさん・・・」黒沢は半分パニックになりながらテンプレの走者一覧を見た。
1番:もりぞー 2番:シゲ 3番:2匹のうさぎ 4番:hiro 5番:ふな
6番:黒沢 7番:アー論 8番:LOOP 9番:swallow ミラー:パワー
暫時、唖然としていた黒沢だったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった。
「勝てる・・・勝てるんだ!」
伝助から「これは夢だぞ」とテンプレを受け取り、並走に参加する黒沢。
その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・

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あの・・・これだけは・・・これだけは言えることなんですけど・・・俺には・・・DQ3RTAしかないんですよなんで・・・自分の気持ちの続く限りはずっと挑戦続けたいっていう気持ちは・・・今でも持っているし・・・たぶんこれから先ずっと変わらないと思うんです