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[会員限定]新・幕末ラジオ 第21回

CH限定
(1時間35分)

幕末志士提供:幕末志士
「ねぇ」
アスファルトの縁石に座りながら、少しふくれた表情で君は言った。

「何回車のライトを確認しに戻るのよ。どう見ても消えてるじゃない」
やれやれ、またか。
窓の外から運転席を覗いていた僕は、それでもうんざりしているのを悟られないように彼女に向き直った。

「あるいは、そうかもしれないね」
「でも、実はオートライトになっていて、夜になると自動で付くことがあるんだ。そうすると翌朝にはバッテリーが上がって動かなくなる。難しいんだよ。色々とね」

「それだけで?車なんてまるで役立たずなのね」
そんなの、焼肉屋で食べたばかりの、重くて臭い今の君も同じだろ、そう言いかけて止めた。
ダンプカーが暴走してしまっては、命が幾らあっても足りないからだ。

「そうだね」「そうよ」僕は苦笑しながら再び窓を覗いた。
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