龍谷大学ATA‐net研究センターと犯罪学研究センター共催の、シンポジウムの模様をお届けします。
健康に有害だとわかっているのに、なかなか「やめられない」タバコと薬物。
タバコの喫煙者は逮捕されることもなく、裁判所の命令を受けて、依存症治療プログラムに行くこともなく、禁煙することができます。しかし、薬物を使用した場合はどうでしょうか?
なぜ薬物使用者は、家族や友人から引き離され、刑務所に入ったり、依存症プログラムにいかなければならないのでしょうか?薬物政策改革の「壁」は一体何なのでしょうか。深く議論していきます。
第1部では、まず、アメリカから、薬物政策問題の第一人者である研究者の
イーサン・ネーデルマンさんをお招きし、最新の薬物政策の動向についてお話しいただきます。つぎに、『ローリングストーン日本版』元シニアライターであるDJの
ジョー横溝さんとネーデルマンさんに、薬物問題の現状と課題について、対談をしていただきます。
第2部では、ATA-net の開発した新しい討議ツールである課題共有型
“えんたく”* の実演です。みなさんにも参加していただき、“えんたく” のプチ・ミラクル(小さな奇跡)を一緒に体験してみたいと思います。
イベントの詳細はこちら↓
プログラム
第1部 動きはじめた世界の薬物政策 13:00~15:00
〔挨拶〕指宿信 教授(成城大学/同治療的司法研究センター長)
〔趣旨説明〕石塚伸一 教授(龍谷大学/同ATA-net研究センター長/ATA-net 代表)
〔講演〕「薬物使用と非犯罪化—再使用と回復支援−」イーサン・ネーデルマン氏
〔対談〕「いま、あなたに問う〜薬物使用は、犯罪か?〜」イーサン・ネーデルマン氏&ジョー横溝氏
<15:00~15:20 休憩 コーヒーブレイク>
第2部 課題共有型“えんたく” 15:20~17:30
テーマ「メディアスクラムとソーシャル・インクルージョン〜当事者の位相、支援者の位相、協働の位相〜」
[センターテーブル]
後藤弘子 教授(千葉大学/摂食障害・クレプトマニア班)
藤岡淳子 教授(大阪大学/性問題行動班)
加藤武士 氏(木津川ダルク/保護司/ATA-net研究センター招聘研究員)
近藤恒夫 氏(日本ダルク/ATA-net 顧問)
古藤吾郎 氏(日本薬物政策アドボカシーネットワーク事務局長/ソーシャルワーカー)
閉会 17:30~18:00
〔挨拶〕
中村正 教授(立命館大学/ATA-net暴力行為班)
西村直之 氏(認定NPO法人RSN/(一社)日本 SRG 協議会代表理事/ATA-net ギャン ブリング班)
市川岳仁 氏(NPO法人三重ダルク/精神保健福祉士/保護司/ATA-net 物質依存班)
橋元良明 教授(東京大学/ATA-net インターネット・携帯電話班)
横田尤孝 氏(NPO法人アパリ顧問/弁護士/長島・大野・常松法律事務所顧問/元最高裁判所判事/元法務省矯正局長・保護局長/ATA-net顧問)
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