宇宙ビジネスアイデアコンテスト「S-Booster 2019」の最終選抜会の様子をライブ配信いたします。
「S-Booster」は優れた宇宙ビジネスアイデアの発掘を目的として2017年にスタートしました。3回目の開催となる今年は、募集地域を日本のみならずアジア・オセアニア地域へ拡大展開しました。また、昨年度に引き続き最高賞金1,000万円を準備し、充実した事業化支援を行ってまいります。
最終選抜会当日は、日本及びタイ・バンコクで開催された二次選抜会を通過し、専門家によるメンタリングを経てブラッシュアップされた合計12作品のファイナリストが集結し、選りすぐりの宇宙ビジネスアイデアを発表いたします。
「S-Booster 2019」最終選抜会は、一般の方もご聴講いただけます。
参加をご希望の方は公式ウェブサイトをご覧ください。
S-Booster 2019
放送プログラム
2019年11月25日(月)13:30~17:50(予定)
※時間・内容等は予告なく変更になる場合がございます
13:30-13:40
開会、オープニング
13:40-13:55
審査員、各賞、審査プロセスの紹介
13:55-14:05
①BlueWatch: Spatial Aquaculture Advisory System for Smart AquaFarms
チーム名:Bluewatch 代表者:Gautam Dadhich 国:タイ
「ブルーウォッチ:スマート水産養殖に向けた宇宙水産養殖アドバイザリーシステム」は、衛星による地球観測や予測技術・即位技術によって、早期警告による水産養殖におけるリスクマネージメントや海産物の質・量の向上を図る、より良い意思決定を可能にする一元プラットフォームです。私たちは、水産物サプライチェーンにおける病害の影響など、あらゆる問題の解決策につながるサービスを提供いたします。
14:05-14:15
②ふうせん宇宙旅行プロジェクト
チーム名:株式会社岩谷技研 代表者名:岩谷圭介
私たちは2021年までにテンクウ25000という気球を開発し、宇宙旅行を実現します。テンクウ25000は5人を乗せ高度25000mを飛行します。この高さは宇宙が見え、地球を見下ろせる場所です。飛行時間は4時間、搭乗料金は一人100万円です。この有人宇宙遊覧気球で、訓練いらずで、最も安全で、誰もが気軽に行ける宇宙旅行を実現するのです。
14:15-14:25
③RS-AR: Remote Sensing Data Visualized in Augmented Reality
チーム名:Adarna Aerospace 代表者名:Ariston Gonzalez 国:フィリピン
アダルナアエロスペースは、RS-AR(Remote Sensing in Augmented Reality:拡張現実でのリモートセンシング)を通してユーザーにリモートセンシングデータを提供します。未来のデータ利活用の仕組みは、クラウドソーシング戦略を通じてRS-ARにより再定義され、機械学習によって洗練されるはずです。イマーシブ・テクノロジ(没入型技術)と合わせることでデータへのアクセスはかつてないほどに最大化されます。RS-ARは時間と資源の節約、そして生命を救います!
14:25-14:35
④Space Spice factory(宇宙工場による高付加価値材料の製造サービス)
チーム名:Work Dock Inc. 代表者名:古賀勝
軌道上の微小重力を利用して「重力下では製造が極めて困難」で「宇宙への輸送コストを上回る利益を生む」物質を製造する。そのために小型の軌道上製造システムを確立し宇宙輸送のコスト削減を図る。本事業は、大航海時代の香辛料の様に、人類を宇宙へ導くことを志向し、Space Spice factoryと名付けている。
14:35-14:40
休憩
14:40-14:50
⑤求める地下水はココだ!
代表者名:長野龍平
人口急増や温暖化などにより地下水のニーズは爆発的に向上しますが、多くの国・地域で地下水マネジメントが行われおらず、いつ枯渇するか不明のまま過剰使用されています。つまり、現状では「地下水=タイマーのない時限爆弾」です。そこで、衛星データと地下水の滞留時間を活用し、これまでよりも安価で手軽な水源探査事業と、持続可能な地下水マネジメント事業を行います。
14:50-15:00
⑥Satellite Re-use Market
チーム名:Opportunity 代表者名:市川千秋
宇宙機器はその性質上、高信頼性設計となっているが、それ故、想定以上に長寿命化している。これにより、高性能化された新機種登場時に、旧機体の活用方法が喫緊の課題となっている。一方、衛星データの経済活動への活用が今高い注目を集めているが、データ取得における格差が生じている。中古衛星の最適活用化により、データの最適配分を行うと共に、初代の観測衛星が後期運用にある今、衛星開発における中古市場開拓を先行する。
15:00-15:10
⑦美肌ウェルネスツーリズム
チーム名:Be-SMAC 代表者名:山川弓香
日本において、肌にとって恵まれた環境をもつ地方の創生を目指す!より多くの外国人観光客を誘致するため、世界で拡大するウェルネスツーリズムと心身共に美しく元気にする地方の観光資産(温泉、日本食、地元の美容体験など)を融合させた”美肌ウェルネスツーリズム”を事業化。技術のキーは、観光客の居住地と日本の旅先の2地点を見守る衛星の画像解析。宇宙から訪日観光客に最適な旅プランを提供し、地方の観光業を活性化。
15:10-15:20
⑧デザイナーソイルを利用した宇宙農業ビジネス「宙農」
チーム名:TOWING. 代表者名:西田宏平
私たちは、土壌機能を多孔質担体に付加するデザイナーソイル技術を利用した循環型農法を確立し、月や火星における食糧生産需要に向けた準備をし、地球においては持続可能な農業システム構築に対する需要に応えます。そのために、農家や企業、研究機関を繋ぐ宙農ラボを設立し、サスティナブルで美味しい野菜を地球と宇宙の消費者に届けます。
15:20-15:30
休憩
15:30-15:40
⑨Smart Traffic Light Management for Smart City by QZSS & 4G/5G Platform
チーム名:AI.Space 代表者名:Kanchanit Thumrongboonkate 国:タイ
スマート・トラフィック・ライトは、新興国の都市計画を支援するアルゴリズムプラットフォームの創出を目指しています。
全ての交通信号機 IOTデバイスと統合させ、信号機ごとのライセンスに対して年単位で課金できる標準APIを開発します。
第一段階では6ヶ月間、AIアルゴリズムのパイロット版の試験を行い、更に工業団地と協力してAIアルゴリズムの調整を行いたいと考えています。タイ政府の交通信号機2019年度予算の3%を基に、2年間で1千万USドルの収益を目指します。
15:40-15:50
⑩小型衛星環境試験場のシェアリングサービス
チーム名:SEESE from ABLab 代表者名:棚田和玖
宇宙の過酷な環境下でも衛星が正常に動作するか事前にテストする「環境試験」は、全製造コストのうち30%を占めるとても重要な工程です。「SEESE」は、全国に存在する小型/超小型衛星の環境試験場を一つのWebプラットフォーム上で管理し、試験予約から、試験機の配送、人材提供を始めとした試験サポートまで一気通貫で提供するサービスを実現することで、今後新規プレイヤーが参入する上でボトルネックとなる環境試験のハードルを下げることに貢献します。
15:50-16:00
⑪Green fuel for propulsion of spacecraft, to produce oxygen, water and heat on other planet.
チーム名:Manastu Space 代表者名:Tushar Jadhav 国:インド
人類が最後に月に降り立った時、ヒドラジンという燃料が使用されましたが、これはシアンと同じくらい有毒です。この燃料で命を失った人もいます。これを受けて米国とヨーロッパは2021年までにこの燃料の使用を禁止する予定ですが、一方で様々なパフォーマンスが低下します。この問題を解決するために私たちは、衛星や宇宙探査機用の、世界で一番効率的(25%の効率)で塩と同じくらい身近な燃料を作ります。火星への旅において、この燃料があれば宇宙船の推進はもちろん、酸素・水・熱という生命にとって不可欠な3つを創り出すことができます。
16:00-16:10
⑫「あしらせ」みちびきを活用した視覚障がい者向け歩行支援センスウェア
チーム名:SensinGood Lab. 代表者名:千野歩
視覚障がい者の単独歩行を支援する、靴に入れるウェアラブルセンスウェアです。みちびきを含めたGNSS位置情報に対し、自動運転ローカライゼーション技術を応用した高精度補正を行い、車道など危険な場所を避けつつ目的地まで誘導を行います。それを彼らの持つペイン・様々な制約に適した靴内部への振動で実現します。
16:10-16:15
休憩
16:15-17:00
~スペシャルトークショー~
「日本とアジアにおける宇宙ビジネスのコラボレーションの可能性を探る(仮)」
出演者(予定):調整中
S-Booster 2018 受賞者:
・森琢磨氏(ASTROCEAN 株式会社)(S-Booster 2018 最優秀賞/⼤林組賞受賞)
・繁田亮氏(株式会社天地人)
(S-Booster 2018 審査員特別賞/ANA ホールディングス賞/JAL 賞受賞)
アクセラレーターゲスト:
尾﨑典明氏(一般社団法人TXアントレプレナーパートナーズ)
アジアゲスト:
調整中
モデレータ:
青木英剛氏(グローバル・ブレイン株式会社)
17:00-17:05
休憩、授与式準備
17:05-17:47
審査結果発表、授与式
1.特別審査員長講評
2.スポンサー賞(各1作品)
3.JAXA賞(1作品)
4.審査員特別賞(1作品)
5.最優秀賞(1作品)
17:47-17:50
総評、閉会挨拶
竹本直一 内閣府特命担当大臣(宇宙政策)※予定
宇宙ビジネス投資マッチング・プラットフォーム「S-Matching」のご紹介
S-Matchingは新たなビジネス・アイデアや新事業構想を有する宇宙ビジネス起業家と、
宇宙分野に投融資意欲がある宇宙ビジネス投資家とのマッチングを円滑化するための場です。
https://s-matching.jp/
過去関連番組
2018年11月19日放送:
宇宙ビジネスアイデアコンテスト「S-Booster 2018」最終選抜会 ライブ中継
2017年10月30日放送:
宇宙ビジネスアイデアコンテスト「S-Booster 2017」最終選抜 生放送
2017年7月10日放送:
【宇宙ビジネスアイデア募集】S-Booster 2017 メンタートークセッション生中継
2017年6月1日放送:
【宇宙ビジネスアイデア募集】S-Booster 2017 ローンチイベント生中継
映像提供:
宇宙航空研究開発機構(JAXA)
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