戦後を代表する国民的日本画家と謳われてきた東山魁夷。
その生誕110年を記念する大回顧展「生誕110年 東山魁夷展」の
解説付き生中継をお送りします
今回の解説中継はニコニコ生放送ならではのユニークなゆるふわスタイル。
京都国立近代美術館、国立新美術館、東京国立近代美術館の研究員3人が、
時に自由に、時に真面目に、90分たっぷりと
東山魁夷の魅力を余すことなくお伝えします。
【ご出演者】
・小倉実子さん(京都国立近代美術館 主任研究員)
・小野寺奈津さん(国立新美術館 特定研究員)
<ゲスト>鶴見香織さん(東京国立近代美術館 主任研究員)
展覧会概要
生誕110年 東山魁夷展
会期:2018年10月24日(水)~12月3日(月)毎週火曜日休館
会場:国立新美術館 企画展示室2E
情感にみちた静謐な風景画により、戦後を代表する国民的日本画家と謳われてきた東山魁夷(1908-99年)。東山の生誕110周年を記念する本展覧会は、東京では10年ぶりとなる大規模な回顧展です。
横浜に生まれ、東京美術学校を卒業した東山は、昭和8年(1933年)にドイツ留学を果たし、後の画業につながる大きな一歩を踏み出しました。しかしその後、太平洋戦争に召集され、終戦前後に相次いで肉親を失うなど、苦難の時代を過ごしました。どん底にあった東山に活路を与えたのは、自然が発する生命の輝きでした。昭和22年(1947年)に日展で特選を受賞した《残照》の、日没の光に照らされて輝く山岳風景には、当時の東山の心情が色濃く反映しています。
東山の風景画の大きな特色は、初期の代表作《道》(1950年)が早くも示したように、平明な構図と澄んだ色彩にあります。日本のみならず、ヨーロッパを旅して研鑽を積んだ東山は、装飾性を帯びた構図においても自然らしさを失わず、青が印象的な清涼な色彩の力も駆使し、見る者の感情とも響きあう独自の心象風景を探求し続けました。
本展覧会では、完成までに10年の歳月を費やした、東山芸術の集大成とも言える唐招提寺御影堂の障壁画を特別に再現展示します。20世紀とともに生きた東山の創作の全貌を、壮大な障壁画を含む約70件の名品によってご堪能ください。
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