飛んで走って撃ちまくる電脳旅【バーチャロン・マーズ】ゲームプレイ

運命の女神は、倦怠の暑熱澱む夜の底から舞い上がり、人々の迷妄に見入る。
その吐息はひそやかに、新たな伝説の鼓動と共に・・・

電脳暦。

それは、過去を忘じた幻惑の月影、虚栄に耽溺する黄昏の余韻。
自らの可能性の限界に屈した人類は、課せられたさだめを諦念のうちに
受け入れ、同時に、従来の戦争形態を無益なものとして放棄した。
やがて混沌の繁栄が到来し、既存の行政機構は、なし崩しに自壊していく。
間隙をつくようにして勃興したのが「企業国家」で、彼らはネットワークを
介して勢力を伸長していった。

人類を消費の衆愚へと貶めた企業国家の独善は、「限定戦争」という危険な
玩具を生み出した。それは商業化させた戦争興行で、特に「バーチャロイド」
と呼ばれる巨大人型戦闘兵器による大規模なものが人気を博した。
人々は、モニター越しの戦いを眺めては、ガジェットと化したプロパガンダや
理念に酔いしれ、スキャンダラスな扇動に打ち興じ、あるいは単に破壊と殺戮への
渇きを癒すのだった。

だが、限定戦争の場として再開発された火星では、シェア争いの激化に伴い、
手段を選ばぬ大規模犯罪が多発するようになってしまう。
深刻化する事態に対応すべく設立されたのが、特捜機動部隊「ＭＡＲＺ」である。
最新鋭殺戮装備を有する彼らの戦いは昼夜を問わず、バーチャロイドは大地を疾駆する。

プラットホーム：PlayStation ２
ジャンル：３Ｄアクションシューティング