人が眠る本当の理由は何なのか?
人生の約3分の1を睡眠に費やし、
無防備になる犠牲を払ってでも眠る必要とは?
「睡眠の謎」に最新の科学で迫る ―。
ヒトを含め、脳を持つすべての動物は眠りますが、
「なぜ眠るのか」「眠気とはいったい何なのか」、
そのメカニズムは何もわかっていません。
その課題に日夜取り組み、人々が健やかに眠れる社会の実現を目指しているのが、
世界トップレベルの睡眠医科学研究拠点「
国際統合睡眠医科学研究機構(IIIS)」。
この番組では、さまざまな動物の眠る姿を観察しながら、IIISの研究者とともに
36時間ノンストップ放送で睡眠の謎に迫ります。
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5月27日(日)9:00~5月28日(月)21:00にかけて、
マウス、ヒト、線虫などさまざまな動物の睡眠を観察しつつ、
「IIISラボツアー120分拡大版」「イマドキの大学院生の実態調査」
「睡眠研究の最前線」など、世界トップレベルの睡眠研究とそこに携わる人々をご紹介。
クライマックスには、特別企画「産業医のワンポイントレッスン」や、
人気企画「ニコニコ睡眠お悩み相談室」も開催します。
スケジュール予定
5月27日(日) 9:00~21:00
「マウスの睡眠覚醒観察!野生型vsオレキシンノックアウトマウス」
12時間耐久でマウスの睡眠覚醒の観察をしていきます。
野生型マウスと、脳内で睡眠覚醒を切り替えるスイッチとして働く
オレキシンという物質が欠損したマウスを比較。
5月27日(日) 21:00~翌9:00
「寝配信:ライター紳さんの脳波観察!」
2013年にWebの企画で結婚相手を募集し、
応募があった女性と初対面の日に入籍した
人気ブロガー・紳さん(
@shinsan_lig)
そんな紳さんに今の夫婦生活の話を聞いていきながら、
彼の寝顔と脳波を生中継で観察していきます。
5月28日(月) 9:00~12:00
「線虫の睡眠観察!果たして眠っているのはどれ?」
線虫は1mm程のミミズのような形をした生物で、
ヒトとは似ても似つかないですが、実は線虫も眠るのです。
眠っている線虫とそうでない線虫、果たして違いはあるのでしょうか。
5月28日(月) 12:00~14:00
「IIIS副機構長の研究室にカメラを置いてみる」
研究者の自主性にまかせる「放牧スタイル」をモットーに
運営されている櫻井研究室。所属する研究者がどんな風に研究
をしているか固定カメラを置いて生観察。
5月28日(月) 14:00~14:30
「まるごと国際統合睡眠医科学研究機構:オープニング」
放送開始から29時間ですが、一旦オープニングです。
5月28日(月) 14:30~16:30
「最先端の睡眠研究を体験!IIISラボツアー 120分拡大版」
ひとくちに睡眠研究といっても、そのアプローチはさまざまです。
生物、化学、工学を駆使しながらそれぞれ異なるアプローチで
睡眠の謎の解明を目指す研究室をご案内。
いろんな実験を見せてもらえるかも!?
5月28日(月) 16:30~17:30
「踊る柳沢御殿~イマドキの大学院生の実態調査!~」
「大学院にいっても就職が・・・」「大学院はブラック・・・」、
なんて話をよく耳にしますが、IIISの大学院生は一味違うんです。
次世代を担うIIISの大学院生から将来の夢、研究生活の本音など、
さまざまな話を聞いていきます。
5月28日(月) 17:30~19:30
「睡眠の謎に迫る!睡眠研究最前線」
IIISで世界トップレベルの研究を率いている主任研究者が登場し、
睡眠研究の一番ホットなトピックを紹介していきます。
これを見れば、睡眠がどこまで分かってきたのか、
最新情報を知ることができます!睡眠の謎が解き明かされる日も近い!?
5月28日(月) 19:30~20:00
「クラッシャー上司には気を付けろ!産業医のワンポイントレッスン」
IIISは同じ筑波大学の産業精神医学・宇宙医学グループの研究者とコラボして、
睡眠とメンタルヘルスの関係を解き明かす研究を行っています。
共同研究者である産業医の方々に職場や学校における
メンタルヘルスのワンポイントレッスンをして頂きます。
5月28日(月) 20:00~21:00
「ニコニコ睡眠お悩み相談室」
前回放送の大人気コーナー。ニコ生視聴者からの質問に、ダイレクトに答えていきます。
睡眠についてアレコレ疑問に思っていることを、何でも聞いてください!
出演者
柳沢正史
1960年、東京都生まれ。筑波大学大学院修了、医学博士。米国科学アカデミー正会員。大学院生であった1987年に血管制御因子エンドセリンを、1998年に、櫻井武とともに睡眠・覚醒を制御するオレキシンを発見。テキサス大学サウスウェスタン医学センター教授兼ハワード・ヒューズ医学研究所研究員。2012年、文部科学省世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)国際統合睡眠医科学研究機構(IIIS)を設立し機構長に就任。2018年1月1日、朝日賞の受賞が決定。睡眠・覚醒の謎を解明すべく世界を舞台に日々奮闘中。
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櫻井武
1964年、東京都生まれ。筑波大学大学院在学中に、血管収縮因子エンドセリン受容体の単離に成功。その後、米テキサス大にて柳沢正史教授とともに、ナルコレプシーの原因となるオレキシンを発見。金沢大学医薬保健学総合研究科教授を経て、筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構 副機構長に。新規の神経ペプチドを見出し、その機能を詳細に解明することにより、これまでに知られていなかった新しい脳の機能や作動メカニズムの解明を目指す。『睡眠障害のなぞを解く』『最新の睡眠科学が証明する 必ず眠れるとっておきの秘訣!』など著書多数
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佐藤誠
睡眠学会認定医。睡眠時無呼吸症候群の治療が専門。持ち運び可能な簡易な治療器具の開発にも携わる。 人々の疾病予防や健康増進に貢献できるよう、佐藤研究室ではヒトを対象とした次の睡眠研究に取り組む。実験室での睡眠脳波測定に加え、自宅における睡眠の評価、ヒトの睡眠制御遺伝子の探索による睡眠メカニズムの解明など多角的なアプローチを通じ、睡眠の質改善につながる生活習慣や睡眠環境、さらに遺伝的要因に基づいた各個人に適した睡眠の提示を目指している。
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林悠
筑波大学 国際統合睡眠医科学研究機構 (WPI-IIIS) 若手フェロー、准教授。2016年、第21回日本睡眠学会研究奨励賞受賞。2017年、文部科学大臣表彰・若手科学者賞受賞。研究室では、睡眠の意義や進化的起源の理解を目指している。現在、主に次の2つのテーマを進めている。(1)マウスを用いた、レム睡眠とノンレム睡眠の生理的役割や進化的起源の解明、(2)線虫を用いた、睡眠の動物普遍的な分子経路の解明。そのために、薬理遺伝学的・光遺伝学的アプローチと、行動実験や神経活動記録やイメージングなどを組み合わせた研究を行っている。
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ほか多数研究者&大学院生も出演!
【司会】
浜口友加里(科学コミュニケーター)
古澤輝由(科学コミュニケーター/北海道大学CoSTEP)
樋江井哲郎(国際統合睡眠医科学研究機構 広報連携チーム)
関連リンク
IIIS 筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構
■2017年1月29日(月)19時30分~
なぜ人は眠るのかー世界トップレベルの睡眠研究者に聞く
【国際統合睡眠医科学研究機構×ニコ生】今夜も眠れNight
■2017年2月11日(日)午前10時30分~
世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)サイエンスシンポジウム生中継
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